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これを魔女の九九というようです

39名も無きAAのようです:2015/04/30(木) 17:22:15 ID:q9TyRmLg0
階段は狭く、かなり急勾配であった。
手すりに掴まっていないと上がるのは難しく、壁か何かを登っている気分になった。

(´・_ゝ・`)「つ、疲れるなこの家は……」

上りきった頃には息が切れ、運動不足を実感することとなった。

さて二階には三つ部屋があった。
一つは書斎だったが、本棚に収まりきらなかった本が床に雪崩れているのを見て僕は中に入るのを止めてしまった。

もう一つは鍵がかかっていたので、中の様子は分からなかった。
書斎のすぐ隣にあったので、もしかするとペニサスの師匠の部屋なのかもしれないと僕は考えた。

最後の部屋は、ペニサスの部屋であった。
天蓋付きのベッドに、小振りなシャンデリア。
メープル色の机には、鬼灯を模したランプ。
チェストの上には小振りの釜と黒曜石の鏡が僕の顔を映していた。
白を基調とした壁には、青紫色のテッセンの絵が直接描かれていた。

小さな部屋なのに様々な情報が凝縮されている気がして、思わず目眩がした。

(´・_ゝ・`)「毛布を……」

無意識に一言漏らし、ベッドに近付く。
薄い掛け布団を手に取り、僕は逃げるようにしてその部屋から去った。
そしてソファーで眠るペニサスにそれを被せた後、僕の意識はぷっつりと途切れてしまった。


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