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これを魔女の九九というようです
372
:
名も無きAAのようです
:2017/10/11(水) 20:39:32 ID:PogJdj520
(´・ω・`)「デレ」
思わず飛び出した言葉を、 はたしなめる。
だけどわたしの気は治らない。
ζ(゚、゚*ζ「あなた、どうせ貧民街の出身なんでしょ?」
その言葉に、女性は怯んだ。
間違いない。
やはりわたしの見立ては正しかったのだと分かり、それが潤滑剤となって口を動かした。
ζ(゚、゚*ζ「そこでどんな地獄を見たのか、わたしは知らないわ。
けれど、そこから救われたいと何度も願ったことくらい、わたしにはわかる」
昔のわたしも、そうだった。
虐待されていることにも気付かずに、あんな母親を愛し、
不幸だとも思わずに過ごしていた歪な日々。
確かに、わたしは幸せだった。
けれども所詮、贋作の幸福。
ささやかな罅から全てが壊れ、わたしは絶望した。
彼はやって来たのは、ちょうどその時だった。
些細にして拙い祈りの声を、彼は拾ってくれたのだ。
彼がやって来なければ、今頃わたしはどうなっていたのかも分からない。
けれどそのままでいたのなら、変わらぬ日々を送り続けたことだろう。
母親のしたことは、許されることではない。
しかし幼いわたしを縛り付けなければならないほどに、あの人は壊れていた。
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