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これを魔女の九九というようです
329
:
名も無きAAのようです
:2017/05/21(日) 15:16:22 ID:Fqa66Dmo0
さざめく波の音が耳をつく。
その騒々しさに心を奪われ、はたと辺りを見渡した。
薄暗がり、グリルから漂う肉の焼ける音、それを邪魔しない程度に匂うカサブランカ。
手元にはワイングラス、行儀のいいウェイターが、うす桃色のワインを注ぎ入れた。
その下にはシルクで出来たクロス、艶やかな布の上にはボーンチャイナが一皿。
バターで風味付けされた鯛が、そっくり返っている。
食べてとねだっているのか、逃げようとして跳ねたところなのか。
オブジェのように固まったそれを、蝋燭の淡い光が暴く。
「食べないのかい?」
テーブルの向こうから、声が聞こえた。
視線を向けると、
(´・ω・`)「食べないと、ポアレが冷めてしまうよ」
彼は、鯛の身にナイフを当てた。
逆立った鱗が、刃にしがみつく。
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