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これを魔女の九九というようです

275名も無きAAのようです:2015/06/27(土) 12:40:46 ID:Um.BtjGM0
そこは、公園だった。
上を見上げれば、あの炎の輪はいつのまにか橙色の光を放つ太陽となっていた。
あの光がなかったらここは真っ暗闇だったのかもしれない。
箱を拾い、僕は百合が咲き誇る遊歩道を走った。
甘い匂いが僕を開けた場所へと導いてくれた。
そこには陶器で出来た噴水がぽつりと存在していた。
かなりの年代物だ。
かつて白かったであろうそれは黒い黴や気色悪い垢に侵されている。
それでも噴水は役目を果たしていた。

(´・_ゝ・`)「!」

揺れる水面に、あの子がいた。
ショボンとデレもいる。
あの子は二人に責め立てられているようだった。
どんな会話をしているのだろう。
その内容は分からないが、あの二人の事だ。
あまりよくない言葉を吹きかけているのだろう。
それでも彼女は、強い意志の宿った瞳で二人を見返していた。

(´・_ゝ・`)「あぁ、」

脳がくすぐったい。
口がもどかしい。
喉奥で単語が暴れていた。
覚えているのに、覚えていない。
今すぐあの子のそばに行きたいのに!

(´・_ゝ・`)「名前を……」


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