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これを魔女の九九というようです

273名も無きAAのようです:2015/06/27(土) 12:38:14 ID:Um.BtjGM0
無限回廊ならぬ無限階段の終わりはなかなか見えない。
息が切れる。
座り込みそうになったが流石にそれはやめた。
少しだけだ、少しだけ休もう。
膝に手をあてて息を整える。
あとどれ程歩けばあの子に会えるのだろう。
会えばあの子の名前を思い出せるのだろうか。
そもそもあの子は僕のことを覚えているのだろうか。
僕のように、忘れてしまっているとしたら。

「デミタス」

声が、後ろから聞こえる。
振り向くと一段上に両親とギコが立っていた。

( ´ー`)「どこに行こうとしているんだい」

(´・_ゝ・`)「会わなきゃいけない人がいるんです」

(,,゚Д゚)「会ってどうするんすか?」

(´・_ゝ・`)「会ってあの子の夢を叶えるんだ」

|゚ノ ^∀^)「その子なら大丈夫、デミタスがほっといても夢を叶えるわよ」

(´・_ゝ・`)「叶うところを見届けなきゃ意味がないんだ!」

叫んだその瞬間、一陣の風が吹いた。
思わず体勢が崩れる。
その拍子に、手からマッチ箱が落ちた。


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