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これを魔女の九九というようです

267名も無きAAのようです:2015/06/27(土) 12:29:51 ID:Um.BtjGM0
しかし掠れた呻き声が飛び出すだけで、一向に喋ることは出来なかった。
仕方がないので、重い瞼を開くことにした。
こちらもなかなかに難航した。
いくら開けようとしても細かく痙攣するだけで、なかなか動かなかったのだ。
それでも続けていると、ようやくそれは動いた。
目がしばしばと痛む。
泣きすぎたり、プールの中で目を開けてしまった時のような痛みだ。
自然と涙が溢れて、僕は目を瞬かせた。

|゚ノ ^∀^)「! あなた! デミタスが……!」

( ´ー`)「! デミタス!」

(´・_ゝ・`)「……かあさん、とうさん?」

驚いたような表情で覗き込む二人を見て、僕はようやく言葉を発した。

( ´ー`)「先生を呼んでくる!」

父は嬉しそうにそう言って、部屋から飛び出していった。

|゚ノ ^∀^)「ああ、神様……。息子を助けていただいて本当にありがとうございます……!」

ベッドに倒れ伏した母は、涙声でそう言った。
僕は状況が飲み込めず、あたりを見渡した。

緑色の人工呼吸器。
青色の患者衣。
一定の間隔で鳴り続ける心電図。
てんてんと雫を落とす点滴。
体のあちこちから伸びるコード。
人情味のない真っ白な部屋。


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