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これを魔女の九九というようです

226名も無きAAのようです:2015/06/20(土) 13:14:54 ID:vdSRrPRY0
('、`*川「人も魔女も、死ぬと『透明な澱』に呑み込まれるの」

(´・_ゝ・`)「とうめいな、よどみ」

透明な澱とは、人間であった頃の姿を忘れた者だけが行く場所なのだという。
人間が老いや病気などで自己と他者の境界線を見失うとそこに行き、何もかもを忘れて透明になるのだという。
そのかわり自己を忘れなければ、つまり未練を残している場合にはその澱に取りこまれることもないのだという。
しかし肉体が滅んで自意識だけが残っても、誰にも見つけてもらえなければいずれ透明な澱へ導かれるのだという。
蘇生されず、そのまま現世に留まり続けた自意識。
これが所謂幽霊なのだと魔女たちの間に伝わっているのだそうだ。

さて、ペニサス曰く魔女には三通りの死があるという。
一つ目は人としての死。
魔女よりも普通の人間として過ごす時間が長い者が迎える死だそうだ。
二つ目は魔女としての死。
これは一つ目の逆パターンだ。
好きなことを追求し続けている魔女は老いることも病気になることもない。
怪我をしても魔法で治せてしまうし、悦楽と刺激を受けている限り彼らに寿命は訪れない。
しかし何事にも終わりはある。
何をしても退屈で仕方がなくなった時、彼らは人生をこう締めくくるのだという。

('、`*川「『時よ止まれ、君は何よりも美しい』、ってね。でもこの呪文って、この世のありとあらゆるものの存在を感じ取っていないと発動しないのよ」

(´・_ゝ・`)「つまり今の君じゃ無理だと」

('、`*川「そうそう。それにこの死を迎えられた魔女なんて、五人にも満たないらしいし」

(´・_ゝ・`)「ふむ……」

('、`*川「ほとんどの魔女が人として生を終えてるんですって」


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