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これを魔女の九九というようです

192名も無きAAのようです:2015/06/05(金) 17:08:58 ID:HOaUlsmE0
途端、周囲の色がめちゃくちゃに混ぜ合わされた。
ぶくぶくと泡が僕の足元を溶かし、繋いでいたはずの手はどこかへ消え失せていた。
少し心細くなりながらも僕は祈る。
ペニサスの元へ、廃教会へ行きたいと。

深海に投げ込まれたかと思うと景色は明るくなり、あるいは樹海に放り込まれて空をいきなり飛んだりした。
目紛しく変わる風景は、果たして正しいものなのか僕は判断できなかった。

やがて、暴力的な色彩の竜巻は去っていった。

見覚えのあるその建物は、やはり廃教会であった。
辺りを見回す。
ペニサスは見当たらない。
しかし草むらの中に自転車が倒れているのを見つけた。
そしてそのそばに、ショッキングピンク色をした袋が置かれていた。
ペニサスが買った服が入った袋なのかもしれない、と僕は考えた。
僕はなんとなしに廃教会に向かって歩いた。
壁に蔦が絡まっているのがみえる。
長いものは屋根にまで届こうとしていた。
なんて力強いのだろう。
植物の生命力に、僕は少し打ちのめされそうになった。

石でできた階段を上る。
入り口らしきものはすぐ見つかったが、扉がとっくの昔に朽ちてしまったらしい。
ぽっかりと開いているそこは、化け物の口のように見えた。
躊躇する僕の足元にはガラスの破片やら小さな鉄の部品やらが散乱していた。
あながち間違いでもないのかもしれない。
人を食べて、装備品を適当に吐き出したような跡にも見えたからだ。

(´・_ゝ・`)「何を考えているんだか」


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