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これを魔女の九九というようです
189
:
名も無きAAのようです
:2015/06/05(金) 17:01:35 ID:HOaUlsmE0
(´・_ゝ・`)「ありがとう、ドクオ」
('A`)「あ、ァリがとウ? デミたす」
(´・_ゝ・`)「きっとこれでお別れだ。短い間だったけどありがとう」
細く骨ばった手が、僕の手から抜けていった。
彼はまた薄暗がりの中に消えていき、僕はそれを見送った。
扉を閉めて、僕は目を閉じる。
デレは、やはりペニサスが嫌いだったのだろう。
だけど、その死までは望んでいなかったはずだ。
デレは自分の全てをショボンに委ねている。
ショボンの欲望は彼女の欲望でもあるし、ショボンの幸福は彼女の幸福でもある。
そしてショボンの望みはペニサスの幸せで、その幸せはペニサスの生存によって成り立っていると考えている。
どんなに不愉快でも、それがショボンの望みであるならデレは邪魔しない。
とすると、やはりペニサスを殺したのはドクオの独断なのだろう。
ドクオはデレが好きだから、ペニサスを……。
(´・_ゝ・`)「……帰ってきた」
階下で、扉の開く音が聞こえてきた。
僕は階段を降りて二人を出迎えようとした。
しかし玄関にいたのはデレ一人だけであった。
(´・_ゝ・`)「お帰りなさい」
ζ(゚ー゚*ζ「ただいま。出迎えてくれるなんてよっぽど帰りが待ち遠しかったのね」
首を横に振るが、デレはくすくすと笑った。
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