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これを魔女の九九というようです

181名も無きAAのようです:2015/06/05(金) 16:51:16 ID:HOaUlsmE0
ペニサスの話を思い出して、僕は息を漏らした。
魔女は境界線を跨ぐ者。
その境界線はありとあらゆるところに存在し、魔女でない者はその境界線を意識しない。
知らなければそれらはいないも同然だ。
彼らは祈りを現実へ引き出すために、万物の存在を認める。
自らの祈りを彼らにも認めてもらうために。

(´・ω・`)「事件当時の資料を漁ればおおよそのことはわかった。あの子を見つけて一週間も経たないうちに、僕は蘇生に着手できた」

蘇生は、無事成功した。
多少の混乱が見られたものの、二日もすればペニサスは以前と同じように活動するようになったらしい。
その更に三日後には、ショボンが魔法を使わずともペニサスの生きたいという意思のみで動けるようになったそうだ。

(´・_ゝ・`)「でも、生き返ったらペニサスは記憶喪失になっていたと」

僕の言葉に、ショボンは首を横に振った。

(´・ω・`)「痛覚や味覚が鈍くなった以外は全て上手くいっていた、はずだった」

彼はそこで言葉を区切った。
するすると言葉を紡いでいた口は鑰でも付いているかのように閉ざされていた。

(´・ω・`)「今際の記憶がフラッシュバックしてしまったんだ」

(´・_ゝ・`)「…………」

瞼がじんわりと熱を持ったような気がして、目元に手をやった。
もしかしたら涙が出るような気がしたけども、気のせいであったらしかった。

(´・ω・`)「目も当てられないような状態だった。彼女は懸命に生きようとしたけど日に日に窶れていった」


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