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これを魔女の九九というようです

175名も無きAAのようです:2015/06/05(金) 16:42:31 ID:HOaUlsmE0
ペニサスとデレが出掛けたのを確認して、僕はショボンの部屋へ向かった。
ノックをすると、一人でに扉が開いた。
それに招かれるようにして僕は白い地面の世界へと降り立った。
緩やかな木立は不気味なほどに静かであった。
さぁ、と風が吹いてもざわめきは聞こえない。
鳥の囀りも聞こえず、僕の足音も響かない。
果たして本当に歩いているのだろうか。
きちんと前に、進めているのだろうか。
まったく変わらない景色に対抗して、僕は歩みを進めた。

やがて地面に緑の染みがにじみ出た。
歩く度にそれは形を成していき、しばらくしてからそれが芝生のなり損ないであると気付いた。
緑の侵食はどんどん広がっていく。
僕は幼い頃に遊んだ原っぱを思い出した。
よくバッタやカマキリなんかを捕まえていたが、今となっては見かける事もなくなってしまった。
触るのももう無理かもしれない。
子供の頃には何でもなかった事でも、大人になるとなんだかんだ理由をつけて出来なくなるのが常であるからだ。

帆布で出来たパラソルが視界に入る。
その下にはシートが広がっていて、ショボンが気持ちよさそうに眠っていた。
しゃくしゃくと芝生を踏みつけながら、僕は近付く。

(´・ω・`)「……ああ、来たんだね」

やおら起き上がり、彼はそう言った。

(´・ω・`)「おはようデミタス。ゆっくり休めたかね?」

(´・_ゝ・`)「あまり寝付けませんでしたよ」

(´・ω・`)「だろうね。僕もだよ」


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