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これを魔女の九九というようです

164名も無きAAのようです:2015/06/05(金) 16:29:50 ID:HOaUlsmE0
翌朝、ペニサスは何事もなかったかのように僕に挨拶をした。
生返事をし、僕は彼女の体を眺めた。
生きている。
昨日の出来事が、まるで嘘のようだった。

('、`*川「どうしたの?」

(´・_ゝ・`)「……え?」

('、`*川「険しい、っていうか怖い顔してるから」

(´・_ゝ・`)「いや、なんでもないよ」

('、`*川「師匠に何か言われた?」

(´・_ゝ・`)「…………」

こういう時、咄嗟に嘘がつけないというのは困ったものだった。
その代わり、僕は一部分だけを伏せて話した。

(´・_ゝ・`)「君が魔女になるのには反対だって言ってただけだよ、彼はね」

ペニサスはそれで納得したらしく、その後は何も追求してこなかった。
キッチンにいたデレに呼ばれて、朝食を取りに行ったのもあるのだろう。
僕はハチミツの塗られたトーストを齧る。
ハチミツなんて久々に食べた気がした。
砂糖とも果物とも違う独特な甘みは、気分を穏やかにしてくれた。
甘ったるい口の中に、コーヒーを流し込む。
ああ、甘い。
欲を言えば、朝のコーヒーだけにはマシュマロを入れて欲しくなった。


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