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これを魔女の九九というようです
132
:
名も無きAAのようです
:2015/05/15(金) 12:47:09 ID:iiVptxPU0
それを見送ったショボンは、再び僕と向き合った。
(´・ω・`)「さて、ええっと君は……」
(´・_ゝ・`)「デミタスです、名乗り遅れて申し訳ないです」
(´・ω・`)「堅苦しくしなくていいよ、デミタス。そういうのは苦手なんだ」
夜更かしは得意なほうかね?とショボンの問いに僕は頷く。
(´・ω・`)「ならよかった。あとで君と話がしたくてね」
ペニサスが眠ったらまたあとで、と言い残して彼は廊下を歩いて行った。
向かった先は、階段の下にある物置部屋だった。
ショボンはループタイを取り、その赤い飾りでサッと鍵穴を撫ぜた。
すると固く結ばれていた紐細工は、開花するように形を変えた。
まるで彼岸花のようだと僕はそれに見惚れていた。
(´・ω・`)「あー、僕の部屋はここだから用事があったらノックしてくれ。黙って開けても僕の部屋には通じないからね」
じゃあ後で、と彼は中へ入って行った。
その僅かな隙間から見えたのは、柔らかな日差しに照らされた庭園であった。
噴水の水しぶきが、美しい虹を描いていた。
(´・_ゝ・`)「…………」
恐ろしいものを見てしまった気分になり、僕は胃が冷えた。
試しにノックをせずに開けるとそこはやはり、ただの物置であった。
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