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これを魔女の九九というようです
11
:
名も無きAAのようです
:2015/04/28(火) 10:11:45 ID:SOhsxYKs0
肝試しには早すぎるわ、などと言いながらペニサスはカーディガンのポケットを探った。
そこから出てきたのは個包の飴だった。
('、`*川「食べる?」
(´・_ゝ・`)「ああ、うん」
ぼんやりと返事をして、僕は飴を受け取った。
白い不透明な包みにくるまったそれは、なんだか怪しいものに見えた。
ちらりとペニサスを伺い見ると、彼女は器用に片手と口でそれを広げ、中の飴を頬張った。
(´・_ゝ・`)「両手を使えばいいのに」
未だ掴まれている僕の足首を眺めながら、僕もそれを頬張った。
ひどい酸味と苦味がして、思いっきり眉間に皺が寄る。
はっきり言ってまずかった。
('、`*川「こうして直接触ってないと、魔法が消えちゃうんだもの」
つまり彼女が手放せば、もう一回死んでしまうということだ。
(´・_ゝ・`)「じゃあ僕は君に触れられていないとこれからは生きていけないのか?」
('、`*川「使い魔になると魔女と精神的な結びつきが強くなるから、それで魔法が継続して掛かるようになるらしいわよ」
たぶん、と語尾に付け加えると同時に、ペニサスは飴を噛み砕いた。
僕の飴は一向に口の中で溶けず、苦々しい気持ちになった。
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