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月明かりのネコのようです

4名も無きAAのようです:2015/03/30(月) 22:54:58 ID:O305c2PI0
猫は知っていた。
この家ならば、食事にありつけるという事を。

('A`)「よう」

「にゃあ」

少しして、痩せた男が出てきた。
今度は二十歳そこそこといった年齢だ。

猫の予想通り、残飯の載った皿を片手に持っている。
腐っていないだけ贅沢だと言える。
ちなみに、猫はこの男と女にはクロ、と呼ばれている。

('A`)「見ての通り残りもんだぞ。良い物食いたきゃ富豪街へ行けよ」

ここは貧民街と呼ばれている。
増えすぎた人類の、底辺の溜まり場だ。

黒猫は金持ちの集まる富豪街には行きたくなかった。
一度勇み足で行って蹴り飛ばされた思い出がある為だ。

その時は富豪が飼っている猫と自分の違いに少々落胆した。
毛並みこそ貧相でも、運動能力も生命力もこちらの方が上じゃないか、と。


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