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( ^ω^)きっとよくある冒険譚のようです

252名も無きAAのようです:2016/04/27(水) 22:47:56 ID:T2sbhsLU0

炎に囲まれる恐怖と外にいる魔物の恐怖で幼いツンはどう動けばよいのかわからなかった。
その時、限界に近かった彼女の耳元から女性の声が聴こえたような気がした。


『逃げないの?』


その声に意味の分からない恐怖を覚える。
弓を掴んだまま外にいる魔物への恐怖も忘れ、必死に駆け出す。

時々魔物が目の前に現れる。
その時は方向転換をして逃げる。
ただやみくもに屋敷から、故郷から逃げる。


そしてあのタイムカプセルを埋めた木の下にたどり着く。
疲れ切ったツンは木の根の瘤で転ぶ。


ξ ⊿ )ξ「そうだ、この道は」


顔をあげると別の戦線の兵士たちがやってきていた。
そのおかげで自分は彼らに助けられた。
そして瘴気から遠い山に暮らしていた親戚に預けられた。

山で弓矢を扱い、動物を狩る。
そうやって育った。
魔物を倒したのはブーンと倒したあれが初めてだったなと懐かしさを思い出した。


ξ゚⊿゚)ξ「……みんな、走りながら聞いて」

( ^ω^)「どうしたんだお?」


ブーンたちと旅をした期間はまだまだ短いものだった。
だが、ツンはすでに彼らを大切な仲間として認識していた。

だからこそ、もし危険があるのなら伝えるべきだ。
そう判断していた。


ξ゚⊿゚)ξ「私たちは誘導されている」


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