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( ^ω^)千年の夢のようです
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磨かれ清潔感を保つ両開きの扉には、
来客を告げる役目であろう、素材そのものの古さを塗り潰すかのような黄色のベル。
目を凝らすとどこか規則性のある凸凹のついたドアには、
可愛らしいピンク色のペンキでメッセージが書き込まれていた。
[☆Welcome Back! Dear Brother☆
(おかえりなさい、お兄様)
☆You Are Welcome! My Loving Family☆]
(私の大切な家族ですもの、また来てね)
もう少し顔を上げると目に飛び込む宿看板。
店名は──
( ^ω^)「[pO・Od]……なんて読むんだお?」
暗号か? 発音に困って動きを止めた時、宿の向かいに建つ小さな医院から声がした。
高く小さな声、揺らぐ静かな声、
そして…ハキハキとしつつも、しゃがれ声。
「せんせー! ありがとー!」
「本当にお世話になりました。
他のお医者さんには診てもらうことすらできなかったのに…なんとお礼をいったら良いか」
「いいんです、それが私の仕事なんですから。
お子さんに何かあればいつでも来てください。 夜中でも、朝一番でも」
一組の親子が手を振りながら医院を後にしていた。
微笑ましく見ていると、しばしの間をおいて、白衣の老人がその姿を見送るように顔を出す。
その視線は…横に歩く親子ではなく、正面からブーンを捉え、
「…どうしたんです? 貴方もなにかお困りですか?」
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