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(´・_・`)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
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(´・_・`) なんか初めて総合トップ取ったけど……これ絶対裏になんかあるよね
(´・_・`) ま、いっか……ここはブーン系小説&イラスト練習総合案内所だよ
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
ttp://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
ttp://boonkei.web.fc2.com/top.html
ttp://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★51
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/
前スレ
|゚ノ ^∀^)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/13029/1404615378/691-790
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
ttp://jbbs.shitaraba.net/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
http://jbbs.shitaraba.net/internet/16305/
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まさか絵題だとは思わなかった
青髭がうまくて怖い
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すみません、412は血表現があります
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ネタを思いついたんだがそっから先が書けない
情報ケルト魔工学とか陰陽物理学とか科学と魔術がごっちゃになった魔科学ってのがある世界の大学生活って設定
誰か暇だったら使ってくれ
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>>451
今度使わせてもらうわ
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>>448
いいな
二枚目からの三枚目が和む
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ん?! ツンの顔の三角が反映されねえ
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ξ ゚⊿゚)ξ
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>>451
こういうシステムだけ漠然とある感じだと、やっぱり話思い付かないよね。BLEACHで言うホロウとか、エヴァで言う使者とか、設定に絡めた敵を入れれば良いかも
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あーわかった、保存形式がウ……ウニ? ウニコード? だとバケるのか
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i | i
ヽ | |! i l i ,
ヽ ヽ、 \ | |l. |! l i il. ,. /
\ \ \ | || || l| | !| / / ,. ,
\. \ \ヾ∨ii ii|^l|ハV||Y v!i / /
_ __ `ヾ\ゞヾv` |iiil || || イ ,^ケ/ _ , -
- ̄- ̄三三-ヽゝ``ミ゙ |i| lij イ < ∠三 ̄- - 呼んだか
‐ ‐‐‐======≡≡≡ニ: : : : : : : ,、: :::::¨'ゞ<≡==-- -
- --------===ニ¨ァ::::ソ::/ル i!i ii!!ヽ;:;:__ニ≡≡≡===---- -
.....、、---'''''''"ヲス::::タ:::ハ::::|i.::i!i::::ii!!`ミヾヌミべ.- 、 ,,,__
/, ツイァ/レ::ソiiハトiイリiヘ!i::トィY\ ` 、
/ ///シ/イ!iyト::イiリVi|ヘ|i ヾ \ `
' / ' / /: |i !|l 川|l |i |l \ \
/ / / | ! |! │|!. l |! 丶 `
/ / i | i | i l
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>>448
上手すぎる!!
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>>448
雰囲気良い 好きだ
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>>458
よぉ馬糞
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どうみてもムラサキウニじゃねーか!
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ゞヾ'''ソμ,
ミミ'=ヽノ,//ミミ
ミミ-=ヽヾ =-ミミ
彡// ミ\ミ
"〃||ヽヾ
ゞヾ'''ソμ,
ミミ'=ヽノ,//ミミ うにだと思った?
ミミ-=ヽヾ =-ミミ
彡// ミ\ミ
"〃||ヽヾ
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ゞヾ'''ソμ,
ミミ'=ヽノ,//ミミ ふふ、残念♪
ミミ-=ヽヾ =-ミミ
彡// ミ\ミ
"〃||ヽヾ
ゞヾ'''ソμ,
ミミ'=ヽノ,//ミミ 爆弾でした〜☆
ミミ-=ヽヾ =-ミミ
彡// ミ\ミ
"〃||ヽヾ
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_―― ̄ ̄ . | ̄ ̄ ̄|il |i..|| ̄ ̄―. __ _|」iiiiiiiiii
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―_ .|| |.|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i 「|「!| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄|.|| |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
―|||| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i i |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|.||― |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
..||| .|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i ┌┐_┌┐l|‐┐ .|i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ||| .|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
||| .|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i 「||三三三三三三| |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ||| .|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
||| /iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i |:||三三三三三三| |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| |||.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
.. |||._/iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i ゛ ...|:||三三三三三三| . 、 " . , |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| .||.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
...|||.|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i . ′ |:||三三三三三三|. i 、. .` |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| .、. |.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
...|||.|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i .´ .|:||三三三三三三| ゛.. ii||.. .,.===、 lii,.===、iiiiiiiiiiiiiiiii| ..||ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
.i . ||| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i ii ii |:||三三三三三三| . .ill|!!i l .//::::::::::::::Y:::::::::::::::ヽiiiiiiiiiiiiii|...|il||||ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
i | || |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|i|lili ||ii.|:||三三三三三三| ..iil|||lll.|ll ..'i !:::::::::::::::il::::::::::::::::::l iiiiiiiiiiiii|lll.|l|| |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
| ̄ ̄|Tl:::: |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|ill|lliiilll|||ll|:||三三三三三三|.||lll||!!l.__≧====´il`====≦ iiiiiiiiiiiii|.「「「三三三三三三
| |T|: : |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|ill||||||lll||||:||三三 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ii| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|──.|.┴┴::::::::::::::::::::::::::::::
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三三三三三三三三 | |iiiiiiiii|i||ll!!!!!|ll!||:||三三 |┃ ┃|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三 | |iiiiiiiii|i||ll!!!!!|ll!||:||三三 |──────|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三 | |iiiiiiiii|i||ll!!!!!|ll!||:||三三 |┃ ┃|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三 | |iiiiiiiii|i||ll!!!!!|ll!||:||三三 |┃ ┃|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
〜完〜
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爆発オチなんてサイテー!
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すみません僕疲れてるみたいです
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>>448
おお!
青髭だして良かったわ!めっちゃ嬉しい
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眠り姫は寝過ぎて白骨化か
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悲報:総合短編のつもりが30レスを超える
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スレ建てて長編にしてもええんやで
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30レス超えるけど200スレいかない長さって中途半端に感じる
別に誹謗中傷じゃないが
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短編書くと100レスいかないことの方が多いな
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>>399
お願いします
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200レスとか中編といっても差し支えない
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200スレってアルファを超える長編じゃねえか
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サザエさん並みのご長寿作品扱いされそうだな
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よく見ろ200レスだ
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そのレスの3個上を見るんだ
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泣くツンの顔文字プリーズ下さい頂きたい
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ξ;Q;)ξ「天狗じゃーーーーーーーーーー!!!天狗の仕業じゃーーーーーーーーー!!!!」
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あ、そういうんのじゃなくて普通のやつです
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ξ;皿;)ξ「ぢくしょうがあああああああああ!!!!」
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だから普通の奴って言ってるじゃないですか
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ここで去年の雑談を見てみましょう
http://lamigraine.blog.fc2.com/blog-entry-56.html
マジレスするとξ;⊿;)ξとかオススメ
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ξ;#86y.‘;)ξ
こんな感じのやつです
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>>485
それだぁっ!ありがとう!チュッ!
ξ;⊿;)ξ
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なんだこの新たなコピペが誕生しそうなやりとり……
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>>486は俺の方で文字化けしてるのか?
口がなんだかグロテスクゥ
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いや俺の方もブチ切れた顔になってるから大丈夫だぞ
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ξぅ⊿;)ξ
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誰かが新しいこと始めたらすぐに便乗して劣化量産
やめようよ
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んだw
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過疎るぐらいならええがな
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便乗したつもりは無いんだが?
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こいつ>>445でも全く同じセリフ吐いてんな
どうせコピペ荒らしの一種だろうからNGでおkじゃね
ところでお題3つくれ
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紅の漁師
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もののけ王子
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斜めのトロロ
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,.,,,--‐‐‐'''''''''''''''‐==‐、
/ ヾ ヽ、
/ ,,,...-‐‐-v‐、 ヽ、
/ / / ヽ |
/ ;/ / ヽ |
/ / ,/ ヽ |
/ / / ,,,,;;::'''''ヽl |
i ノ ,,,,;;:::::::::::::::.. r‐‐‐=三、V
| ,彡彡__,,,-‐=r‐‐二二1=| '"ゞ'-' |〈
! ,彡⌒ヾ彡 | '"-ゞ'-' |::::::.ゝ--‐‐''゙ i
゙,ミミi ソ シ;' ゝ--‐‐''^ ::::::: i
゙;ミミ! ヾ シ; ( ,-、 ,:‐、 l
;ミゝ=‐シ; ノ,,,;;yIiiIiIijitミ、、. |
!゙ ミ ソ ,,;;"_,-'ニニニヽヾ . ! >>497-499
`、;ミ `、 ,.〃,, ヾニ二ン;"、 ィ おkありがとう
`、ミ 'ヽ, ,,ッ" ""^゙゙"゙"゙"、 ミ
;ヽ `ーッ;;,,´, " , ゙、`、,,;;'゙|ヽ.
:人 ""`ーーー-''''' / ヽ
,_/ `ー-、 ,.-'" \ー-、
,.-'";';';';\: \ .,.-''" |;';';';';';'
/;';';';';';';';';';'\ ~>、,.-''" |;';';';';';'
,,..-‐'''"";';';';';';';';';';';';';';';'ヾ ,.-''"| /――――、/;';';';';';'
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最近の連載質が高いの多くて嬉しい
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ξ;⊿;)ξ 「めちゃんこ怖い話が書けないのぉ!どうしたらいいのぉ!」
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稲川でも聞けばいい
効果音の使い方とか勉強になるぞ
それ以外は別にだけど
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真夜中に肝試しに行ってくれば?
とりあえず怖さは体感できそう
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不安の種みたいな私生活に支障をきたすタイプの話にしよう
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>>505
ξ;⊿;)ξ 「あれは漫画の話ならではでしょ!」
>>503
ξ;⊿;)ξ 「分かった!聞いてみる!」
>>504
ξ;⊿;)ξ 「それと小説にするのは別だと思うんです!友達居ないし!」
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ξ;⊿;)ξ 「マトリックス面白ぉい!
ありがとうみんな!良い作品が書けそう!」
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なんかお題くれい
身近な何かでたのむぞい
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>>508
電気スタンド
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>>509
把握したぞい
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たしかドクオがでててドラクエのザラキばっかする奴もでてる作品教えてください
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おそらくこれか?
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-25.html
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>>512
これです!ありがとうございます!
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百物語出たいからお題くれー
3つくらい
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>>514
月面基地
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>>514
異星生命体
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>>514
砲丸投げ
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ここの住民のお題への瞬発力は異常
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>>15
>>16
>>17
ありがとう!
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どんだけ亀レスなんだよとツッコミはしまい
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お題4つほどください
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フルーツ
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>>521
川 ゚ -゚)「鬱だ死のう」
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>>521
神
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>>521
円盗
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>>522-525
㌧クス
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お題大喜利してください
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お題とかけまして石油工場の火事と説きます
どちらもしょうかされにくいでしょう
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ちゃんと消化するつもりだよ。ただ30レス超えそうなだけで
VIPの頃のノリで書いてたから30行ずつに区切っちゃってマジめんどい
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30突破するならスレ建ててええんやで
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投下します
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花火のようです
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職場のガラス越しから、大きな川が見える。
先週末に関東沖をかすめた台風の影響で水こそ濁ってはいるが、流れは実に穏やかだった。
明日には、河川敷で納涼花火大会が開催される。
台風の動向次第では開催も危ぶまれる状況ではあったが、今年も無事決行される運びとなった。
それを思い出しながら、茂羅本は若干複雑な心境にとらわれていた。
(,, -∀・)「結局今年もやるんだね、花火大会」
ふと、隣にいた擬古崎に声をかけた。
パソコンの調子が悪いらしく、先ほどから下を向き、うんうん唸りながらせわしなくキーボードを叩いている。
(。 。,,)「ああ、みたいですね。今年も夏が来ちゃったんですね」
(,, -∀-)「あっという間だね」
茂羅本がため息交じりに呟くと、擬古崎が顔を上げた。
(,,゚Д゚)「科学的に証明されているらしいですよ」
(,,-Д)「社会人になってからの一年の体感時間って、学生時代の一年のそれより格段に短いっていう」
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(,, ・∀・)「あっ、そうなの」
(゚Д゚,,)「いや、まあ雑誌の受け売りなんですけどね」
(。 。,,)「それだけ単調な毎日が続いているってことなんでしょうよ」
擬古崎は再び顔を下に向け、頭を大げさに掻いた。
何をするわけでもなく、しばらく彼の顔をぼんやりと見つめていた。スクリーンを見るその瞳は淀んでいる。
茂羅本は深いため息をつき、椅子に深く寄りかかり、目を瞑った。
いつかの花火大会を、頭の中に思い描く。
赤青黄緑、真っ黒の画用紙のような夜空に一瞬にして輝き、一瞬にして散ってゆく。
河川敷にひしめく観客は、打ちあがる度にどっと歓声を上げる。
ある少年はぽかっと口を開け、空を見上げたまま動かない。
あるカップルはかき氷を片手に持ち、もう片方の手で互いに手をつなぐ。若干の躊躇いと気恥ずかしさを残しながら。
ある老人は一眼レフをしっかりと構え、シャッターチャンスを今か今かと狙う。油断は許されない。
茂羅本の隣には妻がいて、娘がいて、息子がいる。
娘は地面にぺたりと座り込んで、疲れた、帰りたい、でも花火も見たい、と愚痴をこぼす。
息子は口の周りを砂糖でべとべとに汚しながら、ヨーヨーが欲しいと妻にねだる。
妻は二人の子供をあやすことに精一杯で、花火を見る暇も無い。
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気が付けば、家族四人で花火を見た最後の年は何年前だったか、それすらも思い出せなくなってしまっていた。
いつの間にか、いつの間にかで幾年過ぎたことだろう。幻のように過ぎ去る日々に、俺は一体何を思って生きてきたのだろう。
考えれば考えるだけ、自分が泥沼に嵌っていくような気がして仕方がなかった。
仕事は山のように残っていたが、定時で上がることにした。
明日は久々の休みだった。どうせ、一日中寝て過ごすだけだろう。有意義な休日の過ごし方など、とうの昔に忘れている。
(,,゚Д゚)「行かないんですか、花火」
擬古崎が、海老の天ぷらを頬張りながら尋ねた。
(・∀・ ,,)「ああ、あったねそんなの」
(゚Д゚,,)「茂羅本さん、さっき言ってたじゃないですか」
(・∀- ,,)「ああ、言ってたっけ」
とぼけた茂羅本の返答に、擬古崎は呆れ顔を浮かべた。
茂羅本は構わず、かつ丼セットのお新香をバリバリと噛み砕いている。
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(,,゚Д゚)「若年性アルツハイマーじゃないんだから」
(・∀・ ,,)「ああ、まあ」
(,, -∀-)「でも、俺はもう若年って言えるほどの歳でもないからな」
(,,゚Д゚)「何言ってるんですか」
擬古崎が味噌汁を派手な音を立ててすする。
向かいのカウンターに座っていた若い女が、露骨に嫌な顔をしていた。
(,, ・∀・)「ははっ」
(,,-Д)「アラフィフなんて働き盛りですよ、まだ人生の半分過ぎたくらいだってのに」
(゚Д゚,,)「何だかんだで、これからが頑張り時じゃないですか」
(,, ・∀・)「そうなんだけどね」
茂羅本は何を考えるわけでもなく、白飯を箸ですくって、口の中に放り込む動作を機械的に繰り返す。
擬古崎は味噌汁を飲み終わり、爪楊枝を数本口に咥えた。貧乏ゆすりが激しいのか、椅子が小刻みに揺れている。
-
(,,゚Д゚)「娘さん、何歳です。もう大学生でしょう」
(・∀・ ,,)「あー」
(,, ・∀・)「二十歳かな」
一瞬、思い出せなかった。
(,,゚Д゚)「彼氏とか、いるんですかね」
(,, -∀-)「聞いてどうすんのよ、そんなもん」
(,,゚Д゚)「父親的に、気になるものじゃないんですか」
(,, ・∀・)「そりゃあ」
ふとカウンターを見ると、さっき顔をしかめた女はいつの間にかいなくなっていた。
擬古崎の貧乏ゆすりはより激しさを増しているのか、テーブルまでカタカタと揺れ始める。
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(゚Д゚,,)「サッカー頑張ってますか、息子さん」
(,, ・∀・)「何でお前そんなに知ってるの、俺の家族のこと」
(Д-,,)「嫌と言うほど聞かされたんですよ、僕が新人の頃」
(-∀- ,,)「俺の家族の話か」
(,,゚Д゚)「はい」
擬古崎が入社してから十年は経つ。
入社時は線も細く初々しかったこの男も、十年経つとビール腹の見事な中年体系である。時の流れは、表れてほしくないところに最も表れる。
しかしその十年分、茂羅本も平等に歳を取った。白髪も増えたし、疲れも溜まりやすくなった。
(゚Д゚,,)「で、花火は行かないんですか。毎年決まって行ってたんでしょう、家族で」
(,, ・∀・)「花火ねえ」
(,,-Д)「花火ですよ、花火」
(・∀・ ,,)「花火ねえ」
気が付けば擬古崎の貧乏ゆすりが茂羅本の椅子に伝わるほど酷くなっていたので、早々に彼と別れ、帰路に着いた。
日は数時間前に落ちていたが、蒸し暑い状態は続いていた。家に帰ったらすぐさまエアコンを付け、すぐさまシャワーで汗を洗い流そう。
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職場から私鉄で二十分、築五年の小奇麗なアパート。家賃は七万円。茂羅本の現在の住処だ。
普通電車のみ停車する小さな駅を降り、コンビニでサワーを買い、人通りのまったくない小道をとぼとぼと歩き、玄関を開ける。
リビングは、もやもやとした重苦しげな熱気に覆われていた。
(,, -∀-)「ひでえなこりゃ」
エアコンの電源を付け、エアコンのリモコンを探し、十八度、強風に設定する。
シャワーから上がる頃には、目論み通り部屋はキンキンに冷えわたっていた。さながら、冷蔵庫に閉じ込められたような気分だ。
火照った体をベッドに投げ出し、ただ何もせず、時間ばかりいたずらに過ぎていく。目線の先には、写真立てがあった。
日に焼け、色褪せ気味の家族写真。左から順に、茂羅本と、娘と、息子と、妻。
娘は、今年で二十歳になった。立派な成人だ。擬古崎の言う通り、彼女もいることだろう。
息子は三度の飯よりもサッカーが好きだった。彼が所属しているジュニアユースは、噂によれば中々の成績を挙げているらしい。
今年で十五、次の春には高校へ進学するはずだ。今頃机に突っ伏しているか、それともスポーツ推薦でも貰っているか。
茂羅本は、何も知らなかった。何より彼自身、自分に家族のことを知る資格など無い、と思っていた。
(・∀・ ,,)「花火かあ」
(-∀- ,,)「花火ねえ」
職場にいた時と同じように深いため息をつき、瞼を閉じる。
瞼を閉じて思い描いたのは、五年前の夏のある日のことだった。
-
.
-
娘は反抗期で両親にまともに口を利かず、息子は小学校で度々問題を起こし、その都度妻が頭を下げに出向いていた。
茂羅本自身は、家庭内に良からぬ風が吹いているのは何となく察知してはいたが、放っておけば治るだろうと我関せずの状態を通していた。
自分は黙って金を稼いで、それを家庭に還元できればそれで良いのだ。それ以外の諸々は、恐らく妻が何とかしてくれるだろう。
あくる晩、茂羅本が帰宅し、玄関を開け
(,, ・∀・)「ただいま」
と叫ぶも、返事は無い。
リビングへ行くと、娘がソファに横たわり、テレビを見ていた。
(,, ・∀・)「ただいま」
返事は無い。娘は怠そうに父の方に顔を向けたものの、すぐにテレビに目線を戻す。
茂羅本はほんの僅かに苛立ちを覚えたがすぐに平静に戻り、できるだけ優しく温和に、娘に語りかける。
-
(・∀・ ,,)「どこへ行ったの、お母さん達は」
返事は無い。
流石に茂羅本も怒りを抑えきれず
(,, -∀・)「おい」
(,, -∀-)「どこへ行ったんだって聞いてるだろうが」
と、低く掠れ気味の声で吐き捨てる。すると、娘は漸く顔を上げた。
川 ゚ -゚)「テーブルの上」
(,, ・∀・)「は」
川 ゚ -゚)「テーブルの上」
それきり、娘の返事は無かった。再び顔を下ろし、テレビをぼんやりと見つめ始めた。
茂羅本は観念し、テーブルの上に目線を移す。書き置きのようなものが、真ん中に綺麗に置かれていた。
今度は同級生の女の子にサッカーボールをぶつけて、泣かせたそうです。
学校へ行ってきます。遅くなりそうです。夕飯は、昨日の残りのカレーを自由によそってください。
-
(,, -∀-)「メールくらいしろっての」
茂羅本は書き置きを丸めてごみ箱へ捨て、台所へ向かう。
大鍋の中に昨日のカレーの作り置き、炊飯ジャーには炊き終わったご飯。何故か、食べる気には毛頭なれなかった。
(,, ・∀・)「もう食べたか」
やはり返事は無い。
(,, ・∀・)「もう食べたか」
相変わらず返事は無い。
茂羅本はとうとう痺れを切らし、娘に尋ねた。
(,, ・∀-)「あのさあ」
(,, -∀-)「何でそこまで俺を無視するかな。ついこの前まではお父さんお父さんだったくせに」
娘は再び、ゆっくりと顔を上げた。
その顔には、父への激しい嫌悪感がありありと表れている。
川 ゚ -゚)「だって、家族じゃないし」
(,, ・∀・)「は」
川 - -)「お父さん、別に家族じゃないし」
-
(,, -∀・)「どういう意味だ、それ」
すると、さっきまでの無口が嘘のように、娘は父に捲し立てはじめた。
(゚- ゚ 川「だって、会社行って帰ってきてご飯食べて寝るだけで、家族のこと何もしてないじゃん」
(- - 川「なーんにも私達のこと知ろうとしない、無関心、仕事のことばっか、馬鹿みたい」
(,, ・∀-)「おい」
川 - -)「さっきだってそう、お母さんがわざわざ学校へ行ってるのに、感謝もせずに書き置きを丸めてポイですか」
川 ゚ -゚)「どれだけ苦労してるのかも知らないで、何も知らないで食べるカレーはおいしいよね。そりゃあ」
(,, -∀-)「おい」
川 ゚ -゚)「で、何か言い返せるの」
言い返したいことは山ほどあったが、今の茂羅本にはその気力も無かった。
実の娘が自分を憎く思っている。その事実だけが彼の心臓を圧迫させ、動悸をいたずらに早める。
娘にとって、俺は最早家族の一員ではない。彼女の中では、ただの金稼ぎ虫でしかない。
-
(,, -∀-)「いや」
(・∀- ,,)「そうだったか」
茂羅本は、娘の顔を見ずに階段をゆっくりと登った。一刻も早くリビングから抜け出したかった。
ドアを閉めると、娘の
(゚- ゚ 川「ばーか」
という呟きが、小さな舌打ちと共に聞こえた。
茂羅本は自分の部屋に入り、電気も付けずカーテンも全て閉じ、ベッドに横たわったまま、朝が来るのを待った。
朝が来るまでは、家族の誰とも目を合わせたくない、その一心で。
夜明けは遅かった。
娘と息子が学校へ行ったことを確認し、リビングへ向かう。妻が朝食の後片付けをしている最中だった。
茂羅本の足元は、まともに睡眠を取っていないせいかいまいちおぼつかない。
(,, ・∀・)「あー」
(,, ・∀・)「昨日は、お疲れさん」
-
妻は茂羅本にほんの数秒だけ目を向けたが、すぐに流し場に視線を戻した。
皿を丁寧に拭きながら、ひとりごちるように呟く。
('、`*川「『お母さんはあの子にサッカーしかさせていないのですか』だって」
(、`*,川「『勉強面も生活面も、もっと積極的にお子さんと関わってあげてください』だって」
(,, -∀-)「あの先生、そんなこと言ったのか」
('、`*川「別に、放っぽっておいてるわけじゃないんだけど」
(,, ・∀・)「いや、お前は頑張ってるよ」
茂羅本は、自分ことについては言及しなかった。
思えば、息子と一対一で遊んだのはいつが最後になるのか。パス練習もシュート練習も、いつの話だったか。
俺は何も頑張っていなかった、などと切り出す勇気も無い。
('、`*川「ありがと」
(,, ・∀・)「うん」
(・∀・ ,,)「頑張ってるよ」
-
何故か、妻の方へ視線を合わせられなかった。
妻も茂羅本に対して何か言いたげな顔をしていたが、すぐに俯き、皿を食器棚に戻し始めた。
会社へ向かう電車の中で、漠然と考えた。
茂羅本と妻が結婚し、娘が生まれ、息子が生まれ、マイホームを建て、子供達は成長し、自分は日に日に年老いていく。
淡い記憶が走馬灯のように駆け巡り、一つの映画のように、脳裏に映る。
平凡な男の平凡な半生だが、それでも茂羅本だけが見届けられる、たった一つの物語に違いなかった。
(,, -∀・)「このまま行きゃあ、バッドエンドか」
間違いなく、家族崩壊の危機がそこに迫っていた。
だが茂羅本は何をどうすれば良い方向に導かれるのか、まるで思い浮かばない。
季節は夏。電車の冷房は、茂羅本の凍り付いた心を更に冷やしていく。
ふと、吊り革の先の中吊り広告が目に入る。
ゴシック体で強く強調された「納涼花火大会、七月二五日開催」の文字。七月二五日、丁度今日の話だった。
(,, ・∀・)「花火」
いつか家族で行った、あの花火大会。四人全員で見た、燦然と輝く赤青黄色。
これしか無い、と思った。
(,, -∀-)「花火だな」
-
昼休みに、家に電話をかけた。
妻が電話に出るや否や開口一番、茂羅本は早々に本題を捲し立てた。
(,, ・∀・)「今日の夜、花火に行くぞ。四人全員で行くぞ、全員だ」
('、`*川『どうしたの、いきなり』
妻が電話先で、若干戸惑い気味になっているのが分かる。
ここ数年まともに家庭を顧みず、家族サービスに応じる気もまるで無かった男が突然「花火大会に行く」と言うのだから、無理もない。
(,, ・∀・)「絶対に行くぞ、子供達にも伝えておいてな。晩御飯もそっちでとっちゃおう」
(、`*,川『い、いや、貴方は大丈夫なの』
(,, -∀・)「早めに切り上げて帰るよ。じゃあ、よろしく」
空は晴れ渡り、風も弱く、気温もそれほど高くはなく、絶好の花火日和だった。
浴衣をしっかりと着よう。内輪を持って、かき氷を買って、河川敷に座って、のんびりと夜風に吹かれていよう。
茂羅本はノルマを早々に片付け、定時よりも少し早く会社を出て、夕暮れ時に家に着いた。
家には、妻しかいなかった。
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