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(´・_・`)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
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(´・_・`) なんか初めて総合トップ取ったけど……これ絶対裏になんかあるよね
(´・_・`) ま、いっか……ここはブーン系小説&イラスト練習総合案内所だよ
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
ttp://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
ttp://boonkei.web.fc2.com/top.html
ttp://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★51
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/
前スレ
|゚ノ ^∀^)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/13029/1404615378/691-790
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
ttp://jbbs.shitaraba.net/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
http://jbbs.shitaraba.net/internet/16305/
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消化早すぎるだろ
お前ら今までどこに隠れてたんだよ
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すごい伸びてるからいい短編でもきたのかと思ったらご覧の有様だよ
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夏だけに御覧の有りサマー
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>>188
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落っととっとな津田仙
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できた。投下する
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いぜん津田仙のこと調べてたせいで予測変換が
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(^A^)「ヒューヒュー!!そこのねーちゃんマジマブイぜーーーーー!!!!」
( ^ω^)「僕たちとお茶してかなーーーーーーーーーーーーーい?????」
(´^ω^`)「種付けおセックスーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
夏休み、暇と情熱と性欲を持て余した俺達は
最初の三日くらいで宿題を済ませ、残りの時間は全部ナンパに使い果たすという奇行に乗り出した
ζ(;Д;*ζ「アアアーーーーーアーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
(´・ω・`)(移民の歌かな?)
結果、とんでもない事件に巻き込まれてしまう
ていうか巻き込まれた
ζ(;Д;*ζ「助けてくださーーーーーーーーーーーい!!!!!!」
夏の魔物は、甲子園とビッグサイトだけじゃなく
地元にも結構居るんだなと感じた、ひと夏の思い出のお話
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『HOT LIMITのようです』
/⌒ヽ
⊂[(_ ^ω^) ※理想と現実のギャップで追い込まれたブーンのポーズ
/ (⌒マ´
(⌒ヽrヘJつ
> _)、
し' \_) ヽヾ\
丶_n.__
[I_ 三ヲ (
 ̄ (⌒
⌒Y⌒
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ζ(;Д;*ζ「妹のツンがホストのクソ野郎に騙されて漁港に沈められるそうなんですーーーーーーー!!!!!!」
(;'A`)「な、なんだってーーーーーーー!!!!!」
(;^ω^)「何がどうしてそんな目に!?」
ζ(;Д;*ζ「プレイの一環だそうですーーーーーーーーーー!!!!!」
(´・ω・`)「予想の斜め上だった」
ζ(;Д;*ζ「このままでは可愛い妹がクッソ寂れた漁港の魚たちの餌にーーーーーー!!!!どうか、どうかーーーーーー!!!!」
('A`)「なぁ…」
( ^ω^)「ああ…」
(´・ω-`)「皆まで言うな…」
\お刺身食べたいなー/
('A`)( ^ω^)(´・ω・`)
('A`)「…行くぜ、漁港に」
( ^ω^)「ああ…」
(´・ω・`)「そうこなくっちゃあな…」
こうして、俺達は地元が誇る新鮮な魚介類を堪能すべく漁港へと向かった
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('A`)「お刺身祭りじゃ!!お刺身祭りじゃ!!」
( ^ω^)「ゲハッ、ゲハハハハ!!!!!!」
(´・ω・`)そ「はうあ!!」
('A`)「どうしたショボン!?持病の過敏性腸症候群が猛威を振るったか?」
(´・ω・`)「い、いや…漁港って、遠いよな?」
( ^ω^)「言って二キロ位じゃね?」
(#´゚ω゚`)「バッ、お前、バッ!!!かお前!!!!!この炎天下の中二キロも歩いたら死んじゃうだろうが!!!!!」
(;'A`)(;^ω^)そ !?
そうだ、俺達の外での活動限界はもって十五分
さっきなんかピーギャー喚いてた女をナンパした際に掛った時間、凡そ三分半
残り十一分半で二キロ先の漁港まで辿り着かなければ…
(;'A`)(暑くてのどが渇いちゃう…)
(;^ω^)(砂糖いっぱい入ったジュースとか飲んじゃう…)
死活問題だ!!!!!!!!!
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(;´・ω・`)「ど、どうする…?」
(;'A`)「くぅ…なんてこった、お刺身は諦めるしかないのか…」
( ^ω^)「諦めんな…」
(;´・ω・`)(;'A`)
(#^ω^)「諦めんなよ!!!!!!まだ手はある!!!!!!」
(;´・ω・`)「マジか!?」
(#^ω^)「残り時間までに、漁港にたどり着けば良いんだお!!」
(#^ω^)「走れば間に合う!!!!!!!」
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\その手があったか!!/
(;´゚ω゚`)(;゚A゚)
.
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‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\ さぁ行くぜしっかりついて来いよーーーーーーーー!!!!!
"‐ニ‐-> "`"'-' \
______二) ヽ
 ̄"'''─-、 ヽ
__ ____-─ /⌒ヽ ヽ,
 ̄ ̄ ̄ ̄ 三 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ヽ
――= | / |
―― ( ヽノ |
_____ ノ>ノ !
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ |
ヾ./_ _ //
、ー`、-、ヾ、、, 、, /i/
// ./// /
(;'A`)「うう、早い!!!!!」
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/:::::::::::::::::::ヽ
. l/^_,ヽ,_:::::::::::) /⌒ヽ ブーン
从 ・ω・`)\ 二二二( ^ω^)二⊃
‐=≡t─‐/~ヽ_つ;) __s) | /
‐=≡(ニニ( ) /\\-.\ ( ヽノ
‐=≡( (ニ:(/ | (O)T ノ>ノ
‐=≡ヽ、__,ノ ̄ ̄ヽ、_,ノ 三 レレ
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/:::::::::::::::::::ヽ
. l/^_,ヽ,_:::::::::::) /⌒ヽ ブーン
从 ・ω・`)\ 二二二(^ω^ )二⊃
‐=≡t─‐/~ヽ_つ;) __s) | /
‐=≡(ニニ( ) /\\-.\ ( ヽノ
‐=≡( (ニ:(/ | (O)T ノ>ノ
‐=≡ヽ、__,ノ ̄ ̄ヽ、_,ノ 三 レレ
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从 ^ω^`)\ 二二二(;^ω^)二⊃
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‐=≡(ニニ( ) /\\-.\ ( ヽノ ヤベエ
‐=≡( (ニ:(/ | (O)T ノ>ノ
‐=≡ヽ、__,ノ ̄ ̄ヽ、_,ノ 三 レレ
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三 ======
三 || || (;'A`) <あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
三 || || ( つ つ ぶーん!ぶぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!
三_||_ || と_)_) _. あぁぁぁん!!!!!!!!!!
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))
三 ======
三 || || ('A`) チラッ
三 || || ( つ つ
三_||_ || と_)_) _.
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))
三 ======
三 || || (;'A`) <あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
三 || || ( つ つ ぶーん!ぶぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!
三_||_ || と_)_) _. あぁぁぁん!!!!!!!!!!
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))
三 ======
三 || || ('A`) チラッ
三 || || ( つ つ
三_||_ || と_)_) _.
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))
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そして漁港になんとか制限時間内に辿り着いた俺達は、新鮮な海の幸を堪能しましたとさ※妹のツンは死んだ
(^ω^ ) おわり
/⌒' ~ `)
( く ノ | イ
ヽ,_'ァ , .|
ノヽ ._λ_ )←ここはおしり
./ ノ| ノ
( -く |ー(
\ └,.| .)
,┘/ (__)
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ドクオ荷台wwwwwwwwwwww
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ワロタ
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お題
・ナンパ
・漁港でお刺身を食べる
・なんでもいいからとりあえずバイクを出す
でした
ありがとうございました
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乙www
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なんだこれはwwwww
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ドクオ荷台ワロタwww
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カオス過ぎてワロタwwwwww
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おしり
ここはおけつ
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埋め
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パッと出のキャラの何が悪いの
建てるの早過ぎるのはうんこだけど別に会話の内容まで変わるわけじゃないしテンプレ追加程度で良かったと思うんだよなぁ
まあ面倒だし早めに消費するか
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ということでお題一つか二つくらいください
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>>213
ブルトーザー
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>>213
安全靴
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>>213
伊藤博文
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協力してやるよw
お題十個寄越せやw
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埋め支援
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>>214>>215>>216
サンキュ
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>>217
収穫祭
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>>217
プレゼント
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>>217
大学
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>>217
トートロジー
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>>217
日系ドイツ人
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魔物娘をテーマになんか書きたいのでお題くれ
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>>225
アップルパイ
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>>225
切れた電球
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>>225
苗床
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>>225
機械っ娘
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お題770個ください
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>>230
暴力的おっぱい
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お題3つくれくれ
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>>232
統治
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>>232
フリーランス
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2つだけどお題ありがとう。
早速作るわ。
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日常系シリアスを書いてるんだけど、日常パートの上手い作り方が良く分からないから、どんなとこに読者はほのぼのを感じるのかとか、ちょっとしたコツでもいいんで教えてくらさい
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>>236
お前さんが普段楽しいとか幸せと感じることをベースに書けばよいよい
友達と遊んだりとか趣味の時間だとか
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>>236
思い切ってシリアス部分はあらすじだけ書いてほのぼのに徹するとかどうよ
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>>237
なるほどね…考えてみよう
>>238
後半から一気に鬱展開に持ってくつもりなんだ。スマソ
ちなみに能力バトルも少しあります
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投下します。
お題はフリーランスと統治国家。
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川 ゚ 々゚)「ふりーらんすゆーふりーらんすみー♪」
川 ゚ 々゚)「ふりーらんすわーるどふりーらんすふぁっくゆー♪」
川 ゚ 々゚)「ふりーらんすぼーいふりーらんすがーる……♪」
.
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夏は暑い。
蝉の鳴き声があまりにも姦ましいものだから窓は締め切った。
そのせいで熱気はますます室内に込もっていたのだが、あの鳴き声よりはマシだろう。
今朝、着替えたばかりのTシャツはまだ1時間も経って居ないというのに、じっとりと身体中にへばりついてくる。
エアコンもぶっ壊れ、扇風機すら無い我が安アパートに対抗する意味も込め、せめて少しでも暑さから逃れまい。とスウェットのボトムを随分前に脱ぎ捨てたのだが、結局のところ下着の方まで汗でぐちょぐちょになりやがったので意味は無かった。
こんなことなら初めっから服なんて着るんじゃ無かった。
どうせ外に出る用事なんかないのだから。
そんな事を考えながらジョルジュは本日3度目の溜め息を漏らし、ひたすらに右手でウチワの往復運動を続けていた。
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川 ゚ 々゚)「ふりーらんすわーるどふりーらんすふぁっくゆー♪」
拷問的な暑さにすっかり蹂躙されきっているジョルジュの表情は、誰が見ても分かる程にげんなりと疲れきっていた。
その額から首筋にかけてはまるで豪雨にでもうたれたかのような汗の筋が無数に重力で垂れ下がっている。
そんな状態にも関わらず彼の視線はある一点に向けられており、眉間に汗の滴を含んだシワを作りながらも、目の前で調子外れの歌を歌う阿呆を睨み付けていた。
( ゚∀゚)「おい、うるさい」
こんな台詞を先程から、もう何度も言ってみたのだが、目の前で歌う阿呆は聞き入れようとはしない。
それどころか、やがて立ち上がり、くるくるとその場で回りながら歌い始める始末だ。
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恐らく、本人はさながらバレリーナのように美しい回転運動を披露しているつもりなのだろう。
だが、目の前で見せ付けられているジョルジュからすれば調子に乗った酔っぱらいが千鳥足になりながらその場をくるくると回っているようにしか見えなかった。
ただでさえ間の抜けな歌声がぐわんぐわんと妙な抑揚をつけながら響き渡る。
その上、本人曰く自慢のセミロングの黒髪が遠心力に任せて広がるものだから溜まったものではない。
川 ゚ 々゚)「ふりーらんすゆーふりーらんすみー♪」
うだる熱気。
響く阿呆の歌。
ジョルジュは、とりあえず右手にもったウチワをくるくると回転する友人の頭に投げつけた。
スコ―ン。と少し気持ちいい音が響いたと同時に、うみゅう。とよく分からない悲鳴のようなものが響く。
やがて目の前の友人は大袈裟に頭を抑えうずくまった。
そして恨みを込めた、無駄にじっとりとした視線をこちらに寄越して来た。
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ジョルジュはもう一度「うるさい」と言った。
最大限の嫌悪を込めた彼の声も目の前の阿呆には届かないようで、両手をバタバタさせ「ひどいひどい」と喚き始めながら、瞳をこれでもかと細めてじいっとこちらを見つめてきた。
その表情の真意がジョルジュには一瞬分からなかったが、ああ。なるほど。精一杯睨み付けてるつもりなのか。と理解すると、今度はもう少し大きな声でもう一度「うるさい」。と言っておいた。
川# ゚ 々゚)「酷いよジョル。くるくるが、せっかくクルクルしてたのに」
( ゚∀゚)「クルクルしてんのはテメエの頭で充分だろうが。うるさいんだよ、暑苦しい」
ジョルジュがそう吐き捨てながら、気だるげに身体を乗りだし、阿呆をしとめたウチワを拾い上げると、友人。素直くるうはジョルジュの隣にしっとりとくっついてきた。
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川 ゚ 々゚)「でもくるくるは暑くないよ?ほら。くるくる、汗かいてないもん」
くるうは気の抜けるような笑顔でジョルジュに笑いかけた。
確かにその顔には汗の一滴も見当たらなかった。
ほんの一瞬だけ、こいつには体温が無いのでは無いかと疑ったジョルジュだったが、しっとりと自身の右腕にまとわりついた白い両腕の体温を感じると、その考えを即座に却下した。
そして手に持ったウチワを垂直にくるうの脳天に叩き落とすと「暑いから離れろ」と面倒くさそうに言った。
隣からはまた、うみゅう。と悲鳴らしきものが響き、また先程の無駄にじっとりとした視線がジョルジュの右頬らへんに、これでもかと注がれている。
その視線すらも、なんだか嫌な温度を纏っているようで、ジョルジュはシッシッと左手でくるうを追い払うジェスチャーをして見せた。
拗ねたような顔でジョルジュの事を見上げるくるうは抗議の声をあげた。
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川# ゚ 々゚)「ジョル酷いよ。くるくるはジョルに構って欲しいだけなのに」
( ゚∀゚)「俺は野郎と引っ付く趣味なんかね―んだよ」
川 ゚ 々゚)「でも、くるくるは可愛いよ?くるくるは多分そこら辺の女の子より可愛いんだ。ハインちゃんよりも、多分可愛いぞ」
( ゚∀゚)「タコ。ハインの方がまだマシだったわ」
嫌悪の視線を注ぐジョルジュに対し、くるうはしっかりと彼の右腕にしがみつき、訴えるような、甘えるような、よく分からない表情をしてみせた。
唇を軽く尖らせ、上目でジョルジュのことを見詰めてる辺り、恐らく、少しでも自分の事を可愛らしく見せようと必死なのだろう。と何となく理解は出来た。
だが、その仕草すらもジョルジュにとっては暑苦しい障害にしかならなかったので、無理矢理にくるうの小さな身体をぐいっと押し退けた。
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隣からは無言の抗議を続けるくるうの視線を感じたが、そのまま無視してウチワの往復運動に戻った。
そしてまた肩を小さく上下させながら溜め息を吐いた。
川 ゚ 々゚)「4回目だよ」
( ゚∀゚)「あ?」
川 ゚ 々゚)「溜め息。4回目。くるくるがジョルのお家に来てから、4回目だよ」
( ゚∀゚)「知るか。お前が暑苦しいから溜め息も多くなるんだろうが」
ジョルジュはくるうの声を遮るようにTシャツの裾をめくり上げ顔中を覆い隠し、額の汗を拭う為に顔に擦り付けた。
彼の視界が少々黄ばみがかった白い生地に支配される中、その耳に「違うよ」と小さな声が響いた。
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隣に居た筈のくるうはいつの間にかジョルジュの目の前にいた。
Tシャツから解放された視界に、すぐさま四つん這いのくるうが居たものだからほんの少しだけジョルジュは内心驚いていた。
川 ゚ 々゚)「くるくるのせいじゃないの、知ってるもん」
距離にして、おおよそ10センチ程度。
陶器のように白い肌や無駄に大きい二重の瞳。
整った鼻筋や紅でも塗ったかのような柔らかそうな唇。
目の前のくるうの顔のパーツ全てが、何となくジョルジュには普段よりも美しく感じられた。
なるほど、こういう見かけの奴だからこそ、ホモみたいになっても不思議は無いのか。と妙な事を考えていた。
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川 - 々-)「2ヶ月前からね。ジョルはいっぱい溜め息吐くようになったの」
川 ゚ 々゚)「ハインちゃんと別れてから、ジョルは
元気が無くなったの」
閉めきった窓の外から蝉の鳴き声が小さく響いた。
しっかりと自分を見つめる、くるうの責めるような視線から逃げるようにジョルジュは目を反らした。
そして小さな声で、「偶然だろ」と吐き捨てるように言った。
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川 ゚ 々゚)「くるくるは知ってるもん。ジョルがハインちゃんの事をね。すっごく、すっごく大事にしていたの、知ってるんだ」
川 ゚ 々゚)「ジョルはね、真面目過ぎちゃったんだよ。だからね、きっと、ハインちゃんもジョルも疲れちゃったんだよ」
( ゚∀゚)「ホモの癖に知った口聞くなよ」
川 ゚ 々゚)「ホモじゃないよ。ただ好きな人がジョルなだけだし」
(;-∀-)「それをホモっつ―んだよ」
むう。と不満げな声をあげる、くるうの視線は未だにジョルジュから離れなかった。
やがて猫のようにゆっくりと四つん這いのまま近づくと、あぐらをかくジョルジュの膝の上にすっぽりとおさまった。
不快な表情を隠そうともせずに暑い。とぼやくジョルジュだったが、今度はその
身体を無理に押し退けようとはしなかった
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川 ゚ 々゚)「くるくるはね。ジョルの事大好きなの」
( ゚∀゚)「おい、ホモ。キモいぞ」
川 ゚ 々゚)「だからね、ジョルには幸せになって欲しかったの。だからねジョル、もう前に進もう?」
( ゚∀゚)「無視すんなよ」
川 ゚ 々゚)「ジョルは真面目で一途だから、今は何も見えないかもしれない。でもね、それじゃつまらないよ」
( ゚∀゚)「……」
川 - 々-)「もっと自由になろうよ。色々楽しんで、色々愛して、色々キスして、色々セックスして」
川 ^ 々^)「上手く言えないけど、色々見て、色々感じて。その方が気持ちいいし、楽しいと思うの」
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ジョルジュはくるうが何を訴えたいのか理解は出来なかった。やはりくるうはどこまでも阿呆なのだ。
ただ、それでも、何となく、感じる事は出来た。
つまり、今、彼の膝の上で見つめてるこの友人は。
( -∀゚)(慰めてんのか。一応)
暑さはひかない。
それどころか膝の上に居座るくるうのせいで、ますます汗の量が増えていた。
調子外れな歌を撒き散らし、どこまでも空気の読めない阿呆な存在。
ただ、ジョルジュの心は軽くなっていた。
それは間違い無く、くるうのお陰なのだろう。
川 ゚ 々゚)「だからね。先ずは手始めに」
-
川 *- 3-)「くるくるとあつ―いチューを……」
ふざけた発言をしながら唇を近づけるくるうの脳天に、ジョルジュは容赦なくウチワを叩き落とす。
ついでにそのまま膝の上から無理矢理押し退けた。
くるうはふぎゃあ。と間抜けな悲鳴をあげながら床の上をごろごろと転がっていった。
前言撤回。こいつのお陰では無いと思う。
-
川# ゚ 々゚)「むう!酷いよジョル!!」
( ゚∀゚)「うっさいホモ野郎。とっとと帰れ」
川# ゚ 々゚)「ひ―ど―い!!統治国家はセクシャルマイノリティ―に優しくなるべきだ―!!」
( ゚∀゚)「日本は統治国家じゃね―だろ。タコが」
川; ゚ 々゚)「うえ!?あれ?じゃあ日本政府??……とにかく、せめてジョルはくるくるに優しくなるべきだ!」
( -∀゚)「うるせ―な。おら。ウチワにでも優しくしてもらえ」
川 #> 々<)そ「ふぎゃあ!また投げたな!?酷すぎるぞジョル!!」
ジョルジュはすっかりぐちょぐちょになったTシャツを脱ぎ捨てると、立ち上がり窓を開けた。
窓越しに聞こえていた蝉の鳴き声が大音量で室内に響き渡る。
( ゚∀゚)「暑いな」
相変わらず夏は暑い。
ただ、それでも窓を閉めきった時と比べればその暑さも幾分かはマシになった。
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川 ゚ 々゚)「ふりーらんすゆーふりーらんすみー♪」
川 ゚ 々゚)「ふりーらんすわーるどふりーらんすふぁっくゆー♪」
川 ゚ 々゚)「ふりーらんすぼーいふりーらんすがーる……♪」
いつの間にか再会した、あの間の抜けた歌声
に合わせるように、一際大きく蝉が鳴いた。
阿呆とデュエットでもしてるのだろうか。
そんな下らない事を考えていたジョルジュの顔は、いつの間にか今日の空模様のように晴れやかになっていた。
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以上です。
タイトルは「自由を歌うようです」です。
ありがとうございました。
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乙
ぼのぼのの参考にさせて貰うですね
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>>258
ほのぼのとかギャグ作品読んでると回想に入った頃からぐっとシリアスになったりしてる気がする
いわゆるきっかけが必ずある
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くるう久しぶりに見たなぁ
-
乙
マイペースなくるうとジョルジュの掛け合いが面白い。
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埋め
-
おつー
くるうを男として使ったの初めて見たわ
くるうの雰囲気を残したまま結構似合っててなんかワロタ
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投下します
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日が傾き夜の帳が降りはじめた秋の夕焼け空。
とある部屋では四人の学生が机を囲んで勉強会をしていた。
勉強会とはいっても四人のうち二人は既に宿題を終わらせていた。
では残りの二人はというと?
从;゚∀从「だーっ! 終わんねぇ」
( ^^ω)「ハイン。うるさいホマ」
こんなもんできるか! とハインがシャーペンを机に放り投げ、髪をクシャクシャと掻きむしる。
静かな部屋で叫び声を上げるハインに読書をしていたハローさんは何事かとハインの方を見た。
ハローさんにとっては見慣れた光景だったのようで、何も言わず直ぐに意識を本へと戻していた。
从;゚∀从「円周、宿題終わったんだろう?」
( ^^ω)「宿題を丸写しさせてくれホマか?」
从;゚∀从「わかってるならさ〜」
( ^^ω)「それはハインの為にはならないホマ」
从;゚∀从「一ページくらいさ〜」
( ^^ω)「一ページでも全部でも変わらないホマ、そもそもハインが勉強会をしたいと言い出したんだホマよ」
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从 ゚3从「ケチ! 鬼、悪魔」
( ^^ω)σ「はいはい。伊藤さんを見習うホマ、ちゃんと勉強しているホマよ」
ハハ ロ -ロ)ハσ「は瀬川さん、は瀬川さん」
不平不満を漏らしているハインには取り合わず真面目に勉強している伊藤さんを見習えと僕が伊藤さんを指差すと、本を読んでいたはずのハローさんが僕の肩を チョンチョンと突く。
( ^^ω)「ハローさん、どうしたホマ?」
ハハ ロ -ロ)ハ「伊藤をよく見てください」
( ^^ω)「伊藤さんを?」
φ('、`*川
ハローさんにいわれて僕がもう一度伊藤さんを見ても特に変わったところは見当たらない。
( ^^ω)「別に変わったところはないホマ」
ハハ ロ -ロ)ハ「よく聞いてみてください」
聞く?
言われたとおり耳を澄まして聞いてみると微かに寝息を立てている伊藤さんが居た。
φ('、`*川 Zzz
傍から見るとちゃんと勉強をしているように見える。
しかしそれはポーズで実際は居眠りをしていた。 微動だにしない伊藤さんを変なところで器用だなと僕が感心していると。
-
从 ∀从「円周〜。誰を見習えって?」
(;^^ω)「わっ、悪かったホマ、僕が教えるから―――」
いつの間にか僕の背後に回っていたハインは首に腕を回して抱きついてきた。
恥ずかしさとバツの悪さで僕がやきもきしていると、背中に当たっている柔らかな胸の感触に僕がドキリとする。
从 ^∀从「え? 何だって?」
しかし、ハインが聞きたかった答えとは違うようで。
(;^^ω)「僕が最後まで勉強に付き合ってあげるから―――ぐぇ!!」
首に回していた腕を絞め上げる。
上半身を引き寄せられ、図らずともハインと密着することになった僕は背中に当たっているハインの柔なかな胸の感触を嫌でも感じる。
普通なら役得かも知れないが、ハインはにアームロックを極められている僕にはそれどころじゃなかった。
(;゚ ゚ω)「絞まってる! ハイン、絞まってるって」
从#^∀从「絞まってる? それはそうだろ首絞めてるんだし」
(;゚ ゚ω)「わっ、分かったから宿題を写させてあげるから―――ぐげぇっ」
宿題を写しても良いと言質をとった。
最後、は瀬川がうめき声を上げていた気がするが、気にも止めていないハインは腕の中にいるは瀬川を解放した。
解放されたは瀬川は自分の体を支えきれないのか、やじろべえのようにフラフラと揺れている。
-
バランスを崩したは瀬川は机の方へと力なく倒れようとする。
焦ったハインは机の角に頭をぶつけないよう、は瀬川を咄嗟に自分の方へ抱き寄せる。
てっきり「殺す気か!」とは瀬川から文句の一つでも飛んでくると思っていたハインは返事一つしないは瀬川を顔を見ると。
チー( ω)ーン
从;゚∀从「えっ、円周?!」
ハハ ロ -ロ)ハ「どうやら絞め過ぎたみたいですね」
成り行きを見守っていたハローは意識を失っているは瀬川に近づき、首に指を添えて脈を調べていた。
心配そうにそれを見守っているハインは気が気ではなかった。
从;゚∀从「でっ、円周は大丈夫なのか?」
ハハ ロ -ロ)ハ「安心してください。心配しなしなくてもそのうち目を覚ましますよ」
从 ゚∀从「それはどれくらい?」
ハハ ロ -ロ)ハ「さぁ? そこまではわかりません」
-
从 ゚∀从「つまり円周が目を覚ますまでこのまま?」
ハハ ロ -ロ)ハ「このままでしょうね」
ハインの腕の中で気絶しているは瀬川が起きるまでこの姿勢のまま?
从;゚∀从「えぇっ―――!」
静かな部屋にハインの叫びが響いた。
―――( ^^ω)ハハ ロ -ロ)ハ終わらない勉強会のようです从∀-;从('、`*川
ハインはどうすればいいんだと頬を染め、羞恥に悶ていた。
それでもは瀬川が倒れないようにちゃんと支えている。
ハハ ロ -ロ)ハ「(そのまま、後ろに下がっては瀬川さんをそっと床に寝かせればいいのに)」
優しいのか優しくないのか判別に困る人だ。
結局高岡さんは、は瀬川さんが目を覚ますまでそのままでいるつもりらしい。
頬から耳にかけて真っ赤に染まっているが私には関係のないことだ。
-
ハハ ロ -ロ)ハっ「ペニサス起きてください」
゚~φ('、`*川 ZZZ
ハハ ロ -ロ)ハ「……」
勉強会に来てからずっと居眠りをして、宿題を一ページも進められていないペニサスの肩を揺らす。
起こしても起きないペニサスの頬を私はムニ〜っと抓ってやった。
目を覚ます素振りを見せないペニサスの眠りは余程深いのか、頬が赤い痕になるまで強く抓ったのに、それでも起きそうにないペニサスに構うのは時間の無駄だと判断した私は早々に起こすことを諦めた。
後で泣きを見るのはペニサスなのだから。
私は読みかけの本のページを開き、活字の海に飛び込んでいった。
* * *
勉強会がお開きになり、私たちは、は瀬川さんの家を後にする。
その帰り道、早速後悔しているペニサスは私に「勉強会中にどうして起こさなかったのよ!」とずっと私に文句を言っていた。
ハハ ロ -ロ)ハ「私は起こしましたよペニサス」
ちゃんとペニサスを起こしたと主張する私に、後ろめたさを感じるのかペニサスは強気に出れない。
それともあわよくば宿題を丸写しさせてもらおうとでも考えているのか。
おそらく後者だろうなと頭の中で考える。
私の毅然とした対応に協力を得られないと感じたのか、ペニサスの眼には涙が浮かび潤んだ眼で私を忌々しそうに睨みつけてくる。
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埋め
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(;、;*川「鬼! 悪魔、鉄面皮」
ハハ ロ -ロ)ハ「―――This is the waste of time」
(;、;*川「あっ、また英語で悪口言った」
聞くに耐えない文句に私が英語で何かを喋ったのを聞いたペニサスが不満そうに口を尖らせる。
翌日にはそのことでまた私に怒ってくるのだから質が悪い。
その執念深さを何故勉強に活かせないかと切に思う。
ハハ ロ -ロ)ハ「……でも言っている事が分かるってことはリスニング能力が高いってことよね」
(;、;*川「明日は盛岡だよ。宿題を出さなかったら絶対盛岡にグチグチ言われる」
私がそう考えている横で、「どうしよう、どうしよう」と頭を抱えているペニサスが私の方に顔を向ける。
私と目があったペニサスは雨の中で震える捨てられた子猫のように潤んだ眼で私を見つめる。
ハハ ロ -ロ)ハ「……見せませんよ」
(;、;*川「鬼! 悪魔! 鉄面皮! 閻魔大王!」
私は危うくそれにやられそうになる。
宿題を見せてあげたいと思いを飲み込んだ私はペニサスの申し出を拒否する。
その代償に私の悪口のレパートリーが一つ増えた。
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おっと投下中だったか
すまんすまん
気にせず続けたまえ
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ペニサスが言った閻魔大王とはいい得て妙だと思う。
親友の訴えを一刀両断に切り捨てる私は正しく。
ハハ ロ -ロ)ハ「正しく私は鬼で悪魔で鉄面皮な閻魔大王ですね」
私の横でぐずっているペニサスに聞こえない小さな声でそう呟いた。
意地の悪い私はさぞ悪い顔をしているに違いない。
ハハ ロ -ロ)ハ「………しかし」
スマホの画面を開いて写っているものを見た私はどうして撮ってしまったんどろうと首を傾げる。
画像には、姉が寝ている弟を抱きしめて一緒にいる姿は仲睦まじい兄妹にしか見えない。
見ていて微笑ましい仲の良い兄妹のような二人を私はカメラに収めたかったのだと思う。
私はその画像を消去して、これからペニサスの宿題を手伝わされることになると思うと憂鬱でしかたなかった。
-
* * *
ハローたちが帰ってからもは瀬川は目を覚ますことなく眠っていた。
流石のハインも常時膝立ちという訳には行かず、姿勢を崩したハインはぬいぐるみを抱くように腕の中にいるは瀬川をギュッと抱いていた。
从 -∀从「……ん? 何だ寝てたのか」
目を覚ましたハインは、ハローたちが帰った後もずっとそのままでいた。
睡魔に負けて何時の間にか寝てしまったらしい。
抱き枕がないと眠れないハインは、微睡む意識の中でそういえば今日の抱き枕は暖かいなと、ハインはぼんやりする意識の中でそんなことを考えていた。
幼い頃から知っている温もりだと。
眠たい目をパチパチ、と瞬かせ目を開けると何故か腕の中には瀬川が居た。
从;゚∀从「なっ、なっ、ななな……」
-
寝ぼけていた頭が一気に覚めた。
おもちゃ箱をひっくり返したように、散らかっている思考が纏まるのよりも先にハインにとっては予想外が続く。
腕の中に抱かれているは瀬川が寝返りをうったのだ。
擽ったさから変な声が出る。恥ずかしさもあったハインは手で口を抑える。
从;゚⊂从「ムムッ、厶」
( - -ω)「……」
落とさないように気をつけながらも変わらずハインの腕の中で気絶しているは瀬川は起きそうにもない。
从 ゚∀从「……」
( - -ω)「……お母さん」
どうやら夢を見ているようだ。
お母さん子だったは瀬川の数少ないお母さんのとの思い出を。
腕の中で震えているは瀬川をハインは包み込むように優しく抱きしめる。
从 ∀从「……」
お転婆だった幼い頃のハインも、は瀬川の母親の前ではお転婆っぷりも影を潜め借りてきた猫のように大人しかった。
不思議な魅力を持った黒髪が綺麗な美人だったことは覚えている。
お母さんにベッタリの甘えん坊だったは瀬川が幼い頃のハインは嫌いだった。
-
从 -∀从「今なら分かる気がするよ。おばさんに嫉妬してたんだろうな」
从 ゚∀从「まったく、人の気も知らないで気持ち良さそうに寝やがって。美少女に抱かれて眠るなんていい身分だな円周?」
从 ゚∀从「お前なんかこうしてやる」
σ'')- -ω)
目を覚まさないは瀬川には聞こえないこと良いことに、は瀬川の頬をつんつんと突いた。
ウリウリ 从 ゚∀从「男のくせして私よりスベスベだと! なんかこの感触は癖になるな」
σ'')- -ω)
は瀬川の肌の感触に嫉妬し始めた。
ハインの部屋にあるぬいぐるみの荒巻と同等の感触にハインは嫉妬よりも一種の癒やしを感じていた。
今度はもっと感触を楽しもうと、人差し指を動かそうとした瞬間。
从*゚∀从「もう一回……」
σ)- ^ω)「あれっ、いま確か……」
守られるようにハインの腕の中で赤子のようにスヤスヤと寝ていたは瀬川が目を覚ました。
-
* * *
夢を見ていた。
小高い丘から見える景色は広大な草原で、頬をなでる風は心地良い。
僕は周囲を見渡すと向こうから人が歩いてくるのが見えた。
遠目で見て、その人は腕の中に子供を抱いていた。その子の親だと思われる人は肩まで届くほどの黒髪、顔を見ようとしても日の光が逆光になって顔は分からない が、その姿には見覚えがあった。
( ω)「……お母さん?」
無意識に口からこぼれ出た言葉を僕は否定する。
生きているはずがない、もうこの世にはいないのだから。
お母さんに会えたとしても僕が見た幻でしかないんだ。
草原の丘の上に立っている僕を見たお母さんが会釈をして通りすぎていく。
あの子供は幼い頃の僕だろう。お母さんの顔はもう思い出せないけど、温もりと心地良い子守唄のようなリズムの心音は今でも覚えている。
遠ざかるお母さんの後ろ姿を僕は見つめ、何とも言えない気持ちのまま見送るしかなかった。
心の奥底で押さえ込んでいたものが溢れ、悲しみや寂しさが濁流となって僕を飲み込んでいく。
体の内側から冷えていくのを感じる。このままだと僕は凍りついてしまうんじゃないかと漠然とした不安を感じた。
震える体を無意識のうちに自分の体を抱きしめていた僕は、震える僕を包み込むような暖かさを―――お母さんに抱かれているような温もりと鼓動を感じた。
上に引っ張られるような浮遊感を感じ下を見ると足が地面から離れ僕が宙を浮いていた。
止まることなく上昇を続ける僕の目には遠くなっていくお母さんの姿を見える。
-
(; ω)「お母さん。お母さん!」
叫ぶように呼び続ける僕はなんとか降りようと体をジタバタと動かす そんな滑稽な姿を嘲笑うように上昇していく。
視界が白一色に染まるその瞬間。
―――“大きくなったわね円周”
( ω)「えっ?」
確かにそう聞こえた。
僕の成長を喜んでいるお母さんの声が聞こえた気がした。
そして僕は意識は白に飲み込まれた。
* * *
「今のは……」
「起きたか円周?」
僕の後ろから聞こえるハインの声が聞こえる。
何で後ろからと思いながら体を動かそうとしても動けない。
周囲を見渡した僕は、そこで僕は初めてハインの腕の中に抱かれていることに気づいた。
-
「えっ、あっ、なんで……」
「落ち着け」
うろたえてえいる僕をハインがギュッと抱きしめる。
ハインの突然の行動に驚いた僕の顔が熱を帯び始め、心臓は早鐘をうったかのようにドキドキして胸が苦しい。
恥ずかしくてハインの方を見れない。
「はっ、ハイン?」
「どうした円周?」
「もしかしてハインはずっとこうしてたホマ?」
「……しっ、仕方ないだろう! 故意ではないにしろお前を絞め落としたことにはかわりはないし」
ハインが早口で捲し立てるように喋る。
お互いに罪悪感からくる気まずさに口を閉ざしていると。
「なぁ、円周。どんな夢を見てたんだ?」
「……」
ハインが徐に口を開いて聞いてきたのはさっきまで僕が見た夢のことだ。
幼い頃の僕と在りし日のお母さんが居た夢のことを。
「……お母さんを見たホマ」
「……」
ポツリ、ポツリと僕は夢のことを話していく、ハインは僕の言葉を黙って聞いている。
-
「……そこで聞いたんだ。“大きくなったわね円周”ってお母さんが言ったんだ」
気のせいかもしれないしれないけどね。 と僕がそう言うと、ハインが小さな声で「そうか」と呟いた。
「お母さん子だったよなお前」
くっくっ、と笑いを噛み殺すハインにその通りだと相槌を打つ。
「そうホマね。いつもお母さんの後ろをついて回っていたホマ」
「俺がよく円周を泣かせてたっけ」
「あの時のハインは凄かったホマね。女の子なのに服はいつも汚すし、虫は平気だし、ハインくらいホマよ虫を持って僕を追い掛け回したの」
「それで円周がおばさんに泣きついて」
「そしてハインがお母さんに怒られた」
記憶を振り返るように、幼い頃のお転婆なハインと泣き虫の僕がいた在りし日のことを思い出していた。
* * *
( ^^ω)「ところでハイン?」
从 ゚∀从「ん? どうした円周?」
( ^^ω)「……いつまでこのままでいるホマ?」
从 ゚∀从「このまま?」
-
僕の指摘にどうかしたのか? と首を傾げるハインは腕の中に収まっている僕を見て今の状態を思い出す。
从#//∀从「いっ、いつまで座ってるんだお前は!」
( ω)「いでっ!」
状況を理解したハインが僕を突き飛ばした。
机の側面に鼻をぶつけた僕は痛む鼻を抑えながら、僕を突き飛ばしたハインに食って掛かる。
(#^^⊂)「なにするホマ?!」
从#゚∀从「わかってたんならさっさと言えよ! この変態!」
(#^^⊂)「いっ、言い出しづらかったんだホマ!」
やんややんや言い合っていた僕たちは肩で息をしながら睨み合っていた。
睨み合う僕たちを漫画的表現をするなら目から火花が散らせていたかもしれない。
さっきまで密着していたことを思い出した僕は顔が熱くなるのを止められず、見るのが恥ずかしくなった僕はハインから目をそらす。
僕が何も言ってこないハインの方を見たら、僕同様に顔をそらしていたが、頬をから耳にかけて紅くなっていた。
从 ∀从「悪かったよ……」
そっぽを向きながらハインがぶっきらぼうに謝ってきた。
-
( ^^ω)「ハインは悪くないホマ」
从 ∀从「でも……」
( ^^ω)「勉強嫌いのハインが自分から勉強をしたいと言ったときは素直に僕は嬉しかったホマ」
直ぐに集中力が切れてしまったみたいだけど、と僕がハインにチクリと嫌味を言ってやると悪かったな、とハインがバツが悪そうに返してきた。
日は完全に暮れていて夜の帳が降りていた。 僕は席に戻ってハイン呼ぶ。
( ^^ω)「宿題が終わるまで今日は返さないホマ」
从;゚∀从「俺は丸写しさせてくれればいいんだけど……」
( ^^ω)「それでは身につかないホマ。わからないところは全部僕に聞くホマ」
从;-∀从「へぇ〜、へぇ〜、分かりましたよ」
こうして始まったは瀬川とハインの勉強会は深夜にまで及んだ。
時々、部屋からはハインとは瀬川の口喧嘩が部屋に飛び交い、ハインのあまりの理解の出来なさには瀬川が僕の教え方が悪いのかと本気で凹み、ハインがそれを慰 めたりしていた。
結局宿題が終わったのは東の空から日が上り始めた時だった。
【―終わり―】
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投下は以上です。
行がズレずに投下できて良かった。
ありがとうございました。
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乙
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