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(‘_L’)は命令が欲しいようです

41名も無きAAのようです:2014/06/22(日) 14:45:24 ID:r.1uBdXk0
('、`*川 「なにか話して。なんでもいいから」
食べながら彼女がいう。
フィレンクトが困惑するのはこういう時だ。すべての仕事終えて、することがないので逃げることもできない。

なんでもいいと言いながら、フィレンクトが一日の行動を言葉にすれば怒られる。彼女の求めるものがわからない。

(‘_L’)「何を話せばいいのでしょう」

('、`*川 「最近あったおもしろい話なんてどう?」

(‘_L’)「雑巾を縫いました……」

('、`*川 「なにそれ。ふざけてんの」

針を使って布を紡いでいくことを、好ましいと思った。初めてのことばかりで、慣れないものが多かったが、またやりたいと思のがそういうことだろう。だがフィレンクトの感動はペニサスに伝わらなかった。

('、`*川 「じゃ、フォックスについて聞かせて。覚えているものでいいから」

覚えている。主人のすべてを記憶していた。だが彼の行っていた陰謀は知らない。
フィレンクトが知ることではなかったからだ。

(‘_L’)「あの人に似ています」


('、`*川 「誰のこと?」

(‘_L’)「私を使ってくれない人」

('、`*川「……ジョルジュのこと?」

フィレンクトはうなずいた。

('、`*川 「……とんでもないこと言ってくれるじゃない。一体どこが似てんのよ」

(‘_L’)「話かけるところが」

('、`*川 「……アンタに?」

もういちど、フィレンクトはうなずいた。
ペニサスはあきれたがフィレンクトはそう思っている。

ジョルジュは主人のごとく振る舞うことはないが、家具のように存在しようとするフィレンクトに何度も話かける。

最初は一人言かと思ったが、まれに意見を求められるので会話だと気がついた。
主人にもそんな所があった。

これまでとはほとんど違う様子の新たな主人で、仕える期間も短かった。


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