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(‘_L’)は命令が欲しいようです
35
:
名も無きAAのようです
:2014/06/22(日) 11:54:59 ID:r.1uBdXk0
ジョルジュは簡単にフィレンクトの帰還を許した。そもそも連れ出したのはフィレンクト憎しで殺そうとした男であり、手錠の鍵の管理も悪かった。
逃亡する能力も資金も十分にある男が、主人欲しさに帰ってくる。フィレンクトという存在に、ジョルジュは吐き気を催した。
沈黙は常にそばにある。だがフィレンクトが残念だったのはそれきり会話が途切れたことよりも作業が終わってしまうことだった。
(‘_L’)「他に、することはないのですか」
豆を向いてしまえば、それをジョルジュがもっていく。
「にんじんを刻んでくれ」
そう言って並べられた。ジョルジュは豆を洗っている。手にとって、戸惑った。包丁はある。皮むきもある。それをどのように使うのか予想してみるが、当たっているのかわからない。
てっきりジョルジュと同じことをするものと思っていた。会食でなんどかシェフが目の前でふるうのを見たことがあるが、それは下拵えでない。
材料も違った。包丁はナイフと同じ扱いでいいのだろうか。だが、形が違うから使い方も異なるはず。頭の中で次にとるべき行動を必死に探していると、ジョルジュがまた笑って人参の皮をむき始めた。
それから小さく切っていく。フィレンクトは安堵した。見せてもらえるなら同じことができる。次に渡されたタマネギを皮むきで向こうとして、とうとうジョルジュは爆笑した。真剣な顔つきで行うフィレンクトが滑稽で。
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