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('A`)は異世界で戦うようです

6021:2014/08/15(金) 21:19:09 ID:YSQy/0hU0

オサムが魔剣を差してにやりと笑うのが見えた。

人形が魔剣を拾い上げる。片手で軽く振るい、具合を確かめているようだ。

( A )「てめぇ、それを……離せ!」

( ゚"_ゞ゚)「何、すぐに返すさ」

オサムが言うと同時、人形を魔法陣が囲む。ドクオが見てきたどの魔法陣より複雑で、巨大な術式だった。

( A )「何を……」

( ゚"_ゞ゚)「外の戦いでは君と魔剣の力の解析をさせてもらった。おかげで魔剣という存在の力をいくらか人形に組み込むことが出来た」

( A )「なん、だと……」

先ほどしぃの魔法を消し飛ばしたことをドクオは思い出す。仮にも伝説上の力を解析、組み込みをやってのけるなど信じられことではない。

だが、オサムはそれをやってのけた。あり得ないと言えることさえも、平然と。

( A )(どれだけ狂ってやがる……)

( ゚"_ゞ゚)「おかげで大分面白いことが分かった。魔剣が魔力を食らうのは、どうやらこの人形ととても似た性質を持っているようでね。元々そういった仮説は俺の中も考えてはいたんだ」

ドクオにはオサムが言う言葉の意味を正しく理解することは出来なかった。

その言い方では魔剣と人形は同質の存在だと言っているようなものだ。

生物としての兵器と、意思を持たぬ武器。相反する二つの存在が、同じだなどととても信じられることではない。

( ゚"_ゞ゚)「魔剣の主である君はもう気付いているのではないか? それとも、目を背けているのかね? この魔剣を持つ意味を、力を、理由を、知らないとは言わせない」

( A )「んなもん……知らねえよ」

本当は、薄々分かっている。あの剣は強い自我を持っていること。人を殺せと、世界を壊せと深淵の淵から呼び掛けている。


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