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('A`)は異世界で戦うようです

5401:2014/08/01(金) 21:28:18 ID:Fg3tJaY20

( ゚"_ゞ゚)「どこへいこうというのかね?」

唐突に聞こえた声に振り向いた。

( ゚"_ゞ゚)「興を削ぐようなことは控えてもらおう。大切な実験中なんだ」

(*゚ー゚)「あなたは……」

( ゚"_ゞ゚)「君は今、あれを見て恐怖しているかね? ならばそれが正常な反応だよ。あれは人という領域を越えて神の頂に登り詰めようとしているのだから」

全身黒一色の男は顎に手をやりながら、にやにやと不気味に笑っている。おそらく、敵ではあるのだろうが一切の敵意が感じられない。

ただ新しい玩具を与えられた子供のように、どこまでも純粋に、無邪気に今を楽しんでいる。

(*゚ー゚)「あなたが、今回の首謀者ですか」

( ゚"_ゞ゚)「だとしたら?」

(*゚ー゚)「私はここであなたを討たねばなりません」

( ゚"_ゞ゚)「それは不可能だろう。君は魔物との戦いで消耗している。対して、俺は君一人程度ならば簡単にあしらえる力を持っている」

それに、と男は続けた。

( ゚"_ゞ゚)「この実験を見届けなければならない。やるというなら構わないが、早めに終わらせてもらおう」

瞬間、男の周囲に魔法陣が展開された。並の魔力ではない。街一つならば簡単に消し飛ばせるほどの膨大な魔力、あんなものを放たれてはしぃなど一たまりもない。

(;*゚ー゚)「くっ……」

( ゚"_ゞ゚)「これは忠告だ。余計な真似をせず、大人しくあれを眺めていろ。それが正しい選択だ」

また、だ。しぃは己の無力さを噛み締める。

何かが出来るはずなのに、何も出来ないという矛盾。やることは分かっていても力及ばず、無駄に時間をもて余すしかない。

心なき力は暴力だが、力なき心はなんだというのか。

(*゚ー゚)「……一つお聞きしたいことがあります」


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