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('A`)は異世界で戦うようです

4961:2014/07/20(日) 21:29:54 ID:V03MPEb.0

二人の背中が見えなくなるまで魔法を展開し続け、しぃは途端に脱力してしまう。

嬉しかった。少しでも躊躇してくれたことが、堪らなく救いとなった。

幼くて役に立たない自分なんかを心配してくれたという事実に、しぃは報われてしまったのだ。

(* ー )「簡単には、死にませんよ」

だって、しぃにはやることがある。ドクオと話した神父を探しにいくという約束。彼女達はついてきてくれるだろうか?

ステッキを構え直し、しぃは肉弾戦に移行する。あまり得意ではないが抗う術は残されていない。

(* ー )「私は、生きなければなりません」

前方の魔物の頭部をステッキで突き刺し、抜き様に後方へ。建物との距離を計りながら魔物の群れに突っ込まないよう注意を払い、撹乱しつつ丁寧に一体一体潰していく。

どれだけ時間が経ったかは分からないが、体に付いた傷の数はけして少なくない。

何度も何度も挫けそうになりながら、それでもしぃは膝を折らなかった。送り出した二人が必ずや戻ってきてくれると信じているから。あの二人は自分を裏切ることはしないと確信しているのだ。

だが、強く持っていたしぃの心も魔物の軍勢の前に少しずつではあるが弱くなっていった。

すでに千にも届こうかという数の魔物は容赦なくしぃに牙をむき、彼女の体を傷付け、強さを増していた。

そんな中でのことだった。しぃのステッキが魔物の攻撃を防いだ際に弾かれ、宙を舞った。

(;*゚ー゚)「ぐっ」


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