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('A`)は異世界で戦うようです

4831:2014/07/20(日) 21:16:40 ID:V03MPEb.0

始めからおかしかったのだ。こんなに動きが遅く単調な攻撃しかしてこない岩石の人形が自らと周囲の岩を使った二段構えの戦法を取ること自体が。

これだけの大質量を操作するような魔法であればおかしくはないとドクオは無意識の中で判断してしまった。そもそも魔法を詳しく知らないドクオからすれば何もかもが魔法で納得できてしまうのは仕方のないことである。

だからこそ敵はそこを突いてきたのだろう。ドクオが魔法に不得手だということを知り、かつドクオの持つ魔剣の特性を知る故の戦法。

だがドクオはもう迷わない。諦めない。

この瞬間、ドクオは全てに気付くことができたのだ。

('A+)(思えば、ヒントは昨日の夜にあったじゃないか)

ドクオとしぃを別空間に閉じ込め、魔物と戦わせるような魔法。それは魔法を倒した瞬間に解除された、通常よりも異質なもの。

異質だからこそ、それだけではないのだろう。

('A+)(つまり、これは幻。魔法が仕掛けられてるのは━━)

ドクオは剣を握ると瞼を閉じる。暗闇の中で耳と肌が音や風の流れを鋭敏に感じ取っていた。

それに混じって一つだけ風でも音でもない、目を閉じていてもはっきりと映る光がある。けして見えているわけではなく、見えなくとも光だと分かってしまうほど違和感のある光の集合体。

(゚A+)「見えた!!」

目を開けると、周囲にあった全ての岩や石を集めたのか先程よりも数倍大きくなったゴーレムが拳を振るっているとのろだった。

構わずドクオは走りだす。背中越しに空を切る感触が伝わるが、もはやゴーレムに用はない。そこから足裏に力をこめて、ドクオは宙を舞う。

ゴーレムの胸の手前。そこに光の塊を見つけた。

('A+)「ここだぁっ!!」


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