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('A`)は異世界で戦うようです

4801:2014/07/20(日) 21:14:19 ID:V03MPEb.0

もはや避ける術もなく撃ち抜かれ、左腕と右足が歪な方向に曲がっていた。

( A+)「がぁぁぁぁっ!」

さらに追い打ち。ゴーレムの拳がしっかりとドクオを捉える。地面に伏していたドクオは衝撃を殺すこともできずダイレクトに攻撃を食らってしまった。

体中の骨が折れる感触、内蔵も潰れたのか口から血を吐き出してしまう。

掠れる視界の中でゴーレムがこちらを見下ろしていた。止めを刺そうとしているのだろう。

( A+)(……もう動けねえよくそったれ)

もはや体はピクリとも動かない。今の攻撃で剣もどこかにいってしまった。反撃などできるわけがない。

今の今までよく耐えたとドクオは自分を誉めたい気分だった。例えここで命を落とすとしても、ただの一般人である自分が魔法使いなんてチート集団と渡り合えたこと自体が奇跡とさえ言える。

この戦いだってドクオは敵の弱点である魔法術式がどこかにあると予想まではできたのだ。

それが見つからないということは、敵の術者がプロであり自分が素人であることの証明に他ならない。言い換えれば経験の差、短時間でいくつもの死線を越えてきたとしても長きに渡って積んできた経験は絶対に縮まらないのだ。

そんな相手とここまで戦うことができた。もうそれで十分じゃないか。誰もドクオを馬鹿にするやつなどいない。

( A+)(ここが俺の限界だよ。現実から逃げ続けた負け犬の限界)

ゴーレムの足裏が視界に入る。踏み潰されれば即死だろう。

( A+)(ごめん、みんな。先にリタイアさせてもらうよ)


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