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('A`)は異世界で戦うようです

4791:2014/07/20(日) 21:13:36 ID:V03MPEb.0

不明瞭になる視界、それでもドクオは自分でも驚くほどの反射神経でもって弾丸に対応していた。

いくつかの破片や致命傷にならないものは微々たる傷を残していくが、動けなくなるほど酷いものではない。痛みがないわけではないがドクオの心が折れるようなことはなかった。

しかし、じわじわと焦りは募っていく。熾烈さを増す攻撃を避け続けるのにも集中力や体力が削られ、攻撃をすればそれに比例し威力も範囲も上がっていくというジレンマ。敵を構築するはずの魔法陣を見つけさえすれば突破口は開くはずなのにその糸口さえ見つかっていないのだ。

('A`;)(どうすりゃいい、どうすりゃこいつを倒せる?)

不意に煙の中から巨大な手がぬうっと伸びてきた。ほとんど無意識の内にドクオは剣を振るってしまう。

('A`;)「やべっ!」

岩で作られた凹凸の無骨な手は一瞬で消滅するが、その途端に周囲で漂っていた岩が集まり再び手や腕を再構成する。

さらに集まった石や岩は全て腕になったわけではなく、いくつかがドクオに向かっていた。剣を振り抜いてしまい体勢を崩したままのドクオは避けることもできず岩の餌食となってしまう。

( A )「がぁっ」

石畳を跳ねて転がり、先にあった建物に激突。意識は切れなかったが立ち上がるのさえ厳しい。ようやく顔を上げた時には目の前にゴーレムが屹立し、腕を振りかぶっていた。

('A+;)「こ、のっ!」

間一髪剣で防ぎ、その間に身を低くしたままゴーレムの股下を通り抜ける。こちらを踏み潰そうと巨大な足が床を叩き、衝撃で地面が揺れる。

('A+;)「うおっ」

思わず膝を崩すも転ぶことはない。だが踏み砕かれた石畳の破片がまたも弾丸として襲いかかってきた。


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