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('A`)は異世界で戦うようです

434:2014/07/11(金) 22:45:36 ID:MuFWsT2w0


( ゚"_ゞ゚)「とは言え、ここにある術式を解析されるのはまずいかな。彼にはさっさとご退場願うとしようか」

オサムは傍らの棺桶を開くために手を伸ばす。漆黒だったはずのそれは使い古され、所々傷や塗装が剥げており、大量の魔力と術式を無限に収納できるいわば魔法専用の収納ボックスである。

その中から数種類の魔法と魔力を選択すると、オサムの前に眩い輝きを放つ光の玉が四つほど並んだ。

( ゚"_ゞ゚)「さて、どうするかな。あまり弱いものを作っても彼ほどの実力者であれば簡単に壊されてしまうし、あまり強すぎても魔力の消費が激しい」

昨晩魔剣の主に襲わせたものは魔力で構成された擬似的な魔物である。生き物というものを突き詰めていけば最終的には魔力になるということを利用して、彼は独自の研究により魔力から生物を産み出すことに成功した。

術式を用いて命令を与えることができるし自我を持たないので、命令を遂行することにはうってつけなのだ。下手に人間や魔物を使って裏切られる心配もないし、他人の命を奪うことに躊躇いもない。彼にとって信じられるものは機械的に自分の目的のために動く駒だけである。

もちろんまだまだ問題点は山ほどあった。例えば命令を与えてそれを遂行したあとはオサムが術式を解除しなければいつまでも残り続けてしまう。しかも術式の解除にはオサムが近くにいなければならない上、さらに魔力を消費するので効率が悪いのだ。

おまけに魔力は周囲に浮かぶ自然界のものでは純度が低く、一度大量に集めて純度を高めなければならない。その作業も意外にめんどくさいので、できれば無駄に使いたくはないのである。


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