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('A`)は異世界で戦うようです
4
:
名も無きAAのようです
:2014/05/25(日) 20:26:39 ID:gOpuSR2Q0
床に大の字になりながらこれからどうしようかと思案を巡らせるが、浮かぶのはどれくらいまでならニート生活を満喫できるのだろうか、そして現在の貯金をどうやって切り詰めるかということだけである。
現実逃避にも程があるが、さすがに一ヶ月足らずの間にこれだけやって面接にこぎ着けないとなると凹むのは当然だろう。よって思考が働かなくて済む方法を模索し始めるのも仕方がないというものだ。
もちろん働かなくて済む方法などどこにもないことなど分かっている。
働かざる者食うべからず。
まさにその通りで、働いていないドクオは現在食料飢饉に陥っていた。
のそのそとテーブルに置いてある預金通帳を開けば書いてある数字がこれでもかというほど目に飛び込んでくる。その数たったの一万円。つまり諭吉さん一人。
('A`)「一ヶ月を乗りきるのも難しい状況かよ」
幸い住んでいるアパートの家賃やら光熱費やらはすでに支払ってあるので一ヶ月の猶予がある。あるのだが、自分の体力と精神を維持できるのか心配になる金額だった。
ドクオには実家に帰るという選択肢がない。両親はすでに他界しており、親戚の家に預けられて育ったドクオは、快く迎えられはしなかった。どこで聞いたのか定かではないが、彼の両親は周囲の反対を押し切り駆け落ち同然で家を出たのが原因らしい。
この話がどこまで本当かは分からないが、その子供であるドクオの待遇は劣悪なものだった。食事は一日一回、団欒には入れず一人廊下でとったし、自室なんてもっての他、まるで駒使いのように家事をやらされ、それが終われば親戚の子供達と遊びという名のいじめが始まる。一日がいつ終わるのかと幼いながらに震えて過ごすような毎日だった。そういった事情もあり、ドクオは大学進学と共に逃げるように家を去った。
とはいえ、一応ドクオも大学に進学させてもらえた以上特に恨んだりはしていない。本音を言えば何故自分がこんな目に合わなくちゃならないんだろうと思った時期もある。しかしそれらは全て過去の話で、自分から関わろうとさえしなければ何の問題もないのだ。
そんなわけでドクオは孤立無援、支援物資は期待できないという状況でどうすべきかをもう一度考える。食料と現在の手持ち、さまざまな条件を考慮して計算し、逆転の一手を導きだそうとして……。
('A`)「無理だな。うん不可能」
という解を出した。
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