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('A`)は異世界で戦うようです
399
:
1
:2014/07/03(木) 18:11:28 ID:2V.Din8.0
それらをツンに説明すると、あっちは仕事なんだからと言っていたが彼女もそれなりに納得はしたらしくこれ以上の文句は言ってこなかった。
しばらくすると受付の女が戻ってきて、二つほど手前の街までなら馬車を飛ばしてくれるという旨を伝えてきた。かなり離れたところだが二、三時間もあれば到着するはずだ。
从'ー'从「無理を言ってすいません」
運転手に礼を言うと、逆に謝られてしまった。本当ならば彼らも目的地まで送り届けたいのだが命には代えられないのだと苦虫を噛み潰したような顔で返される。
それは仕方のないことだ。彼らはあくまで運転技術があるだけの一般人、万が一魔物や悪魔に襲われでもしたら抵抗する術がない。本来であればこんな騒動の中で馬車を飛ばすのだって相当な無理をしているのだと渡辺は思う。せめて彼の身の安全だけは守らねばなるまい。
ξ゚⊿゚)ξ「これじゃああそこでごねてた私が悪者みたいじゃない」
从'ー'从「ツンちゃんすごい顔だったよぉ」
こんな感じ〜と手で目を吊り上げる渡辺の顔を見ると、ツンはそこまで変な顔してないわよ、と憤怒の表情を見せる。
从;'ー'从「今してるよぉ〜」
運転手がはははと笑い声をあげたのを聞いてさらに腹を立てたツンは渡辺のほっぺたを両手で挟みうりうりと八つ当たりをしてきた。
从')、('从「らんれわらひにゃろぉ〜」
ξ#゚⊿゚)ξ「うっさい!! あんたが余計なこと言うからでしょうが」
从')、('从「にゃ〜へ〜れ〜」
時間はゆっくりと過ぎていく。この先に何が待っているのか渡辺には予想もつかないが、せめてツンと運転手さんだけは守ろうと誓う渡辺だった。
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