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('A`)は異世界で戦うようです
351
:
1
:2014/06/26(木) 16:28:58 ID:AXRm0dFE0
ξ゚⊿゚)ξ(まったく、お菓子よりも身を守るものを持ちなさいっての)
鞄から出されるお菓子達を抱き締めながら渡辺は血の涙を流していたが、これも渡辺のためだ。もちろんツンの鞄も多少の空きは確保しているので、お菓子全てを持っていけないわけではないが、今はこれくらいして渡辺にも危機感を持ってもらわなければならない。
あらかた整理の終わった鞄に、課題で使うものを片っ端から入れていく。ツンがどうして渡辺の課題に必要な道具類を知っているのかと言えば、友情の力がなせる技、とでも言っておこうか。ただ単に渡辺が心配だったため、ツンが下調べなどを行っただけなのだが。
ξ゚⊿゚)ξ「ま、こんなもんでしょ。って、あんたはいつまで泣いてるのよ」
从TーT从「だってこんなにも沢山のお菓子が……」
ξ゚⊿゚)ξ「帰ったらいくらでも食べられるわよ。んなことより明日に備えてさっさと寝る!! 何のために私が泊まってると思ってるの!?」
从'ー'从「はぁ〜い」
渡辺が寝床に入り寝息を立てるのを見届けてからツンも布団を被る。とりあえずの準備はこれでいいだろう。あとは明日の朝早くに王都を発てば夕方には現地入りだ。
ξ゚⊿゚)ξ(そういえば、モ・トコ周辺で事件が起こってるって話だったけど、大丈夫なのかしら)
もし何らかの重大な事件が発生してい場合、学生や一般人に検問をしている可能性もある。だとすれば行ったところで街に入れなかったり、飛行馬車の運行自体されていないかもしれない。
ξ゚⊿゚)ξ(その時は、その件が落ち着くまで二人でのんびり旅行ってのも悪くないか)
いつも慎重に動くはずの自分が、渡辺といるだけでこんなにも変わるものなのか、とツンは驚いた。自分も少しずつ変わっているのかもしれない。
だがこの変化は決して悪いものではない。凍り付いた心がゆっくりと溶けていくような、人の温もりや優しさがツンを包んでいる。
それに身を任せてみるのはけして悪いことじゃない。
そんなことを考えている内に、いつの間にかツンの意識は微睡みに落ちていくのだった。
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