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('A`)は異世界で戦うようです
339
:
1
:2014/06/26(木) 16:13:42 ID:AXRm0dFE0
('A`)(うわー、なんか怖いなぁこれ。乗りたくない訳じゃないけど、モララーに貰ったあれも大概だったしなぁ)
黒の魔術団のアジトから王都に戻ったときのことを思い返し、ドクオは思わず胃液が込み上げてくるのを感じた。移動系の魔法は渡辺の魔法と魔法アイテムくらいしか経験したことはないが、あれは酷いものだった。
一瞬にして視界が歪み、三半規管を掻き回すような感覚を得る。それに耐えて視界が正常に戻ると王都に到着していたのだが、ドクオはすぐに嘔吐した。
(lii'A`) (憂鬱だ)
思い出し下呂をしそうになって、ドクオは魔法陣に乗るのを躊躇っていると、いつの間にか後ろに回っていたショボンが背中をさすってくれた。
(;´・ω・`)「大丈夫か? 少し休んでからでも構わないぞ」
(lii'A`)「いえ、大丈夫です」
(´・ω・`)「まぁ、転送系の魔法はなかなか慣れないものだからな。私も始めは何度も吐いたよ」
(lii'A`)「やっぱりですか」
(´・ω・`)「転送魔法陣も開発されたのはここ二十年ほどのことだからね。開発当初はもっと酷かった。本当に死ぬかと思ったほどだ」
これでましになった方だということは、乗り心地(?)はこれが限界ということなのだろう。今後この世界で生活していくのなら避けて通れぬ道だが、仕事と称して連れていかれる度に転送魔法陣を使うとしたら前途多難である。
(lii'A`)「覚悟決めるしかないか……」
ドクオが気合いを入れて魔法陣に乗ろうと構えたときである。
(´・ω・`)「ドクオ」
と、ショボンが呼び止めた。
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