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('A`)は異世界で戦うようです

338:2014/06/26(木) 16:12:49 ID:AXRm0dFE0

(´・ω・`)「これも陛下の勅命でね。今回は私が同行しないとならないくらい大きな問題なのさ」

('A`)「……マジすか」

(´・ω・`)「マジ? どういう意味かね?」

('A`)「いえ、何でもありません」

副団長直々に出なければならないほどの問題。それはつまり貞子と同等、もしくはそれ以上の危険が伴うということ。

ドクオはこの時点で全てを投げ出して逃げたい衝動に刈られた。あんな女がそう何人もいるとは思えないが、ドクオは黒の魔術団とやらに狙われている以上、奴等に襲撃されるとも限らないのだ。

もちろん、それらを考慮しての布陣なのだろうが、どうにも不安を掻き立てるメンバーであることに違いはない。

(*゚ー゚)「毎度思うのですが、ドクオさんは顔のわりに小心者ですね」

ドクオの顔を観察していたのか、しぃは小さくそんなことをのたまった。顔のわりにとはどういうことだ。どこからどう見ても幸薄そうな一般人だろう。豪胆な顔をしているとは思えないのだが。

( ・∀・)「ま、話してても先に進まない。さっさと目的地に行きましょうか」

(´・ω・`)「そうだな。全員魔法紙は持ったか?」

('A`)「そう言えば、前回は歩いて目的地まで行きましたけど、今回はどうやって行くんですか? さすがにこれに乗ったら到着ってわけじゃないでしょう?」

ドクオは王都でも移動魔法陣を利用したことがない。というのも、ドクオの移動範囲が極端に狭いことに起因している。

ドクオが住んでいる騎士寮は商業区であるヴィップラからさほど離れていない場所にあるため、徒歩で十分に行き来できるためだ。この世界での娯楽は何度か耳にしたことがあるものの、基本的にめんどくさがりなドクオは一度王都をくまなく歩いたくらいで、一日のほとんどを部屋で過ごし、あとは訓練所に顔を出すだけだった。

そんなドクオだったから、この移動術式は以前説明を受けたくらいで利用したことがなかったのである。

( ・∀・)「ああ、とりあえずそれ貸してくれ」

モララーに促されて魔法紙を渡すと、彼はその紙に何事かを記すとこちらに返してくる。

ドクオにはこちらの文字は分からないため、この言葉がどんな意味をなすかは神のみぞ知るというやつだ。モララーのことだから悪いようにはならないと思うが、少々不安ではある。

(´・ω・`)「さて、準備は整ったかな? 時間も差し迫っているから行くぞ」

ショボンの号令で一人、また一人と魔法陣に乗っては消えていく。残ったのはドクオとショボンだけだ。


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