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('A`)は異世界で戦うようです
337
:
1
:2014/06/26(木) 16:11:41 ID:AXRm0dFE0
◇◇◇◇
('A`)「なぁ、一体どこに連れてくつもりなんだ?」
ドクオは先程購入した魔法紙を手で弄びながら、前を歩くモララーに声をかける。早朝だというのに街はすでに活気に溢れ、朝の特売か何かなのかヴィップラ地区の方から威勢のいい声が飛び交っていた。
( ・∀・)「どこって、そんなの決まってるだろ。仕事だ仕事」
('A`)「仕事って、俺騎士団じゃないよな?」
名目では一応騎士になるのだろうが、ドクオは正式に任命を受けたわけではない。そもそも騎士寮に厄介になっているのもそちらの方が王都や騎士団にとっても都合がいいからである。言ってしまえばドクオはなんちゃって騎士だ。
戦う力はあるものの、それだけの男に仕事とはどういう了見だろうか。確かに部屋の中で暇を持て余すよりは随分と建設的な気もするが、何も分からず魔法が飛び交う戦場に立たされるのは正直いい気持ちではない。
( ・∀・)「んなこと言ったって、陛下からの勅命なんだ。俺に言われてもどうしようもない。反逆罪で打ち首になりたくなきゃ大人しく言うこと聞くしかない」
('A`;)「反逆罪って……」
なんと無茶苦茶な。ヴィップを治める王の話を何度か聞いたことはあったが、皆口々に素晴らしい統治者だと言っていた。民の声を親身になって聞いてくれるとのことだったが、異世界人であるドクオの声には耳を傾けてくれないようだ。
('A`)「で、こんなのまで買わされたってことはもしかして王都を出るのか?」
( ・∀・)「ご名答。今回は遠征とまではいかないが、ちょっと遠い。詳しい話は道中でしてやるよ」
モララーはそう言って移動用魔法陣の前で立っていた二人の騎士に向かって小さく手を振った。
('A`)「今回もこのメンバーか」
その二人の騎士、しぃとショボンを見てドクオは溜め息を吐く。
(´・ω・`)「我々だけでは不満かね?」
その様子を見てショボンがここぞとばかりに発言する。ドクオは慌てて、
('A`;)「いえ、そういう訳じゃなくて、なんていうか……」
このメンバーだとろくなことにならない。と口にしそうになるが、すんでのところでドクオはそれを飲み込む。
ショボンもモララーもしぃも実力は折り紙付きだということは分かるのだが、彼らほどの実力者が出向くということは、それほど危険が伴う仕事だということ。ドクオとしてはもう少し穏便な仕事をさせてほしいと切に願っているのだが、世の中世知辛いものである。
代わりにドクオは気になっていたことを聞いてみることにした。
('A`)「というか、ショボンさんは副団長でしょう。王都を離れていいんですか?」
前回の件でも王都を離れたが、あのときはそんなに距離がなかった。今回の話だと、なんだか相当遠くまで行かされそうな雰囲気である。
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