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('A`)は異世界で戦うようです

316:2014/06/21(土) 16:37:12 ID:YKMrFccY0
(´・ω・`)「良くも悪くも、ドクオの近くにいる人間は変わるのかもしれないな」

( ・∀・)「そりゃあいつが戦う理由をはっきりと持っているからでしょう。迷いがある剣は鈍る。あなたが教えてくれたことですよ」

(´・ω・`)「……モララー、君は何のために剣を取る」

( ・∀・)「決まってます。自分のために」

(´・ω・`)「……僕も同じように思っている」

モララーは何も言わずに立ち上がる。代わりにショボンに背を向けた。

( ・∀・)「俺はもう帰って寝ますよ。今のあなたと話してても何の得もない」

手をひらひらと振るモララーの姿は、他の騎士達が見たら大激怒だろう。それほどに礼節のない不躾なものだった。

しかし、ショボンはその背中に何も言えなかった。

モララーに指摘されるまでもなく、分かっていたから。迷いがあることくらい、不満があることくらい、とっくに知っていた。

けれどもその不満をどこにぶつければいいのか、この迷いをどうすればいいのかが分からない。自分の立場や周りの人間は、ショボンにたくさんのものを求め、ショボンはその期待通りにことを成してきた。それは誰かのためになると分かっていたからで、誰かを傷付けるものではないと知っていたから。

ショボンも子供ではない。必要とあらば命を奪ったし、傷付けもした。そこにあったのは戦いの不文律であって、嬉々として剣を振るったわけではない。

(´・ω・`)(分かっている。分かっているんだ)

ぎゅっと拳を握りしめて、ショボンは腰をあげる。もう何も考えたくない。

そう言えば、今日は徹夜だったことを、ショボンは今さら思い出した。


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