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('A`)は異世界で戦うようです
289
:
1
:2014/06/18(水) 22:49:58 ID:pMo3TmyQ0
モララーが去ったあと、ドクオは訓練所を何周かし、あがろうと荷物をまとめていると、不意に声をかけられた。
訓練所で何度か目にしたことのある騎士が数人ドクオを囲んでいた。丸腰なのを見ると敵意はないようだ。
('A`)「なんか用か?」
少しだけ警戒しながらドクオは質問した。自分が騎士団内部であまりよく思われていないことはしぃから聞いていた。もしかしたらリンチにでも合うかもしれない。
「お前、この間の件を解決したんだってな」
騎士の一人がそんなことを言った。
('A`)「……俺が解決したわけじゃない。ショボンさんとかモララーがいなきゃ俺には何もできなかった」
「それでもお前がいなきゃ王都は陥落してたかもしれない。そんな中俺達はあたふたしてて、何もできなかった」
申し訳なさそうに言う騎士達はばつが悪そうに頬をかき、ドクオに手を差し出す。
「すまなかったな。お前は何も悪くないのに、勝手に忌み子だなんだって騒ぎ立てて。見直したよ」
騎士達は皆一様に友好的な笑みを浮かべている。ドクオはどうすべきかを考えて、その手をとった。
('A`)「あんたらは悪くないさ。現に俺がいなきゃこんな事件は起こらなかったんだ。だからおあいこだよ」
これは本当のことだと思う。巻き込まれたことは事実だが、魔剣の持ち主としてここにいる以上ドクオはどこまでも当事者だ。王都に留まらず、旅にでも出れば誰にも迷惑をかけずに済んだかもしれない。
けれど、ドクオはもうそれが出来ない。大切なものを見つけてしまったし、それを自分の手で守るのだと覚悟を決めてしまった。
「お前はすごいやつだよ。よかったら、今から飲みにでも行かないか? 友好の証ってやつさ」
意外な申し出に、ドクオは目を白黒させる。少しくらい態度が丸くなってくれれば、と今のやり取りで思ってはいたが、これは些か進みすぎではないだろうか。
「何、王都の英雄を労るのも俺達の仕事さ。嫌だっていっても無理矢理連れていくぞ」
あまりにも屈託のない笑顔に、ドクオも釣られて笑みを浮かべる。こうまで言われては断るのは野暮というものだ。
('∀`)「……喜んでお供させてもらう」
この日、ドクオはまた一つかけがえのないものを手に入れた。
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