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('A`)は異世界で戦うようです
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:
1
:2014/06/18(水) 22:48:21 ID:pMo3TmyQ0
訓練所で休息を取りながらそうぼやくと、傍らに座っているモララーが鼻で笑う。
( ・∀・)「その剣、アポカリプスだったか? それの力で強くなったように感じただけだろ。基本がなってないんだから弱くて当然なんだよ」
モララーの言うことはもっともだが、ドクオとしては反論したいところだ。そもそもこんな世界に来て戦って生き抜いているだけでもすごいことではないだろうか? 魔法も使えないただの一般人としては、という条件ではあるが。
( ・∀・)「言いたいことは分かる。けど、戦いってのはそんな甘くない。お前が一般人だなんて相手にゃ分からないんだ。死に物狂いでお前を殺そうとするんだぞ?」
('A`)「……分かってる。自分の力量くらい分かってるさ。出来ることと出来ないことの分別はついてる」
だから、出来ることを増やさなければならない。ドクオがこれまで逃げてきた現実と戦うためには、努力を惜しんではいられないのだ。
('A`)「黒の魔術団はこの剣を狙ってる。そのために俺を生かして、周りの人達を狙ってんだろ? 俺のせいで誰かが傷つくのは、渡辺じゃないけどやっぱりいいもんじゃない」
この力は望んだものではないかもしれないが、もう巻き込まれたなんて言い訳が通用するところはとっくに過ぎている。敵の目的はまだはっきりとしていないが、これからもドクオを、魔剣を狙ってくるというならそれに抗わなければ先はない。
誰かのためではなく、自分が生きるために。渡辺やその他の人達が自分のせいで死んでしまったら、ドクオは間違いなく後悔する。自分のことを許せなくなる。
そうならないためにも、ドクオは強くならなくてはならない。
( ・∀・)「きっちり考えがまとまってるようなら俺も安心だよ。さて、俺はまた見回りに行かなきゃならないから、今日はあがるぜ」
('A`)「ああ、お疲れ。俺はもう少し走ってからあがるよ」
( ・∀・)「やりすぎると体壊すから程ほどにしろよ。焦ったってろくなことはない」
('A`)「分かってる」
それだけ言ってモララーは訓練所をあとにした。先日消してしまった結界が未だに修復されていないため、騎士団は現在王都の見回りを交代で行っている。モララーは今日の当番のようだ。
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