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('A`)は異世界で戦うようです

251:2014/06/15(日) 22:36:36 ID:aSUQjz8I0
川д川「私は貴女を壊したくないの。まだまだ利用価値があるからね。だから、その娘を渡しなさい」

ξ゚⊿゚)ξ「断るって言ってんでしょ、あんたしつこいわ」

川д川「私は望んだものを全て手に入れないと気がすまないの」

ξ゚⊿゚)ξ「知ってる。だから私はここにいるのよ」

ツンは今までの生活を思い出す。貞子はツンを人間としてではなく、道具として様々なことを叩き込まれた。人を騙したし、殺しもした。誰も自分を誉めてくれなかった。それでも今日まで生きてこれたのは渡辺との思い出が彼女を人間たらしめた。

だからこそツンは渡辺だけは守ると決意している。たとえその結果、自分が死んでしまうとしても。

ξ゚⊿゚)ξ「それに、あんたなんか勘違いしてない? これで追い詰めた、なんて思ってるのかしら?」

川д川「まだ何か策があるとでも?」

ξ゚⊿゚)ξ「いいえ。策と言えるものじゃないわ。けど、あんたの言ったことは一つだけ間違ってない」

ツンは手を高くあげ、

ξ゚⊿゚)ξ「策を与えないほどでかい攻撃で勝負は決まるってこと」

巨大な魔法陣が浮かぶ。

ξ゚⊿゚)ξ「私がまだ使用人と暮らしてた時に見た魔導書がこんなときに役立つなんてね」

貞子が一瞬だけ狼狽えるのが見えた。ツンはやつを出し抜けたことに思わずにやけてしまう。

ξ゚⊿゚)ξ「禁呪を食らいなさい!!」

魔法陣からツンが持つ魔力が放出され、暴走する。床も、建物も、何もかもが一瞬の内に蒸発し、塵すら残さない。凄まじい魔力の風がツンの体を叩き、立っていられずツンは近くの壁に激突してしまった。

自分で放った魔法にやられるなんて情けない、とは思っても、完成していない魔法を必要以上に誰かを傷つけることなく行使出来たのは僥倖としか言いようがないだろう。

それにこれだけの魔力の奔流に打たれたのだから、いくら貞子とて生きてはいまい。

魔力の暴走が収まり、辺りに静けさが漂い始めた。禁呪を放った場所は何もない。何かを使って綺麗な楕円形にくり貫かれたかのように、そこだけが他と切り離されている。

从'ー'从「ツンちゃん!!」


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