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('A`)は異世界で戦うようです

246:2014/06/15(日) 21:26:56 ID:DLxT8URU0
が、貞子は杖で剣を受け止めた。何の変哲もない、木の杖で。

('A`)「なっ」

川д川「まだまだね。その程度では」

魔方陣が浮かび上がり、瞬間、黒い帯がドクオを包んだ。

( A )「がっ」

外側ではなく体の内側を抉るような痛みに、ドクオはついに膝を折った。立ち上がっても、足が震えてバランスをうまく保てない。

結局、ドクオは倒れてしまった。

( A )「く……そ……」

体がうまく動かない。貞子に顔を向けて睨み付けるのが精一杯だった。

川д川「だらしないのね。もう少し楽しませてくれてもよかったのに」

そう言って、貞子は背を向けた。体がだんだんと透けていく。

『今日は顔見せだけで済ませておくわ。次に会ったときは楽しく踊りましょう』

('A`)「待て!! 渡辺はどこにいる!? お前らの目的はなんだ!?」

『ふふふ、自分の力で探してみなさい。あなたにはそれが出来るだけの力がある』

('A`)「なっ」

『私は一足先に目的を達するとするわ。ごきげんよう』

その言葉を最後に貞子の声は聞こえなくなる。

('A`#)「くそっ、早く渡辺を見つけないと」

しかし、これではっきりした。今回敵の目的は渡辺だ。ならばドクオのやることは一つ。

('A`)「待ってろよあの女。てめえらの好きにはさせねえぞ」

傷だらけの体を気合いで起こし、ドクオは再び王都を駆ける。まだ終わっちゃいない。体は動く。ならば、ここからが本番だ。


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