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('A`)は異世界で戦うようです

214:2014/06/09(月) 23:26:49 ID:Q3Oqlw1I0
そして今回の件。この三つに共通しているのは全てにドクオと渡辺が関わっていること。加えて時計塔広場の件を除き、黒の魔術団が関連している。

例えば、そう例えば、自意識過剰の可能性もあるが、黒の魔術団の狙いがドクオだとしたら? ドクオと言わず、ドクオが持っている剣が目的だとしたら?

('A`;)「……まさか」

思い過ごしの可能性だってある。確信はないのだ。だが、この奇妙な一致は偶然で片付けられるのだろうか。

思えば初めてこの世界に来たときから魔物はドクオの周りに集中していた。その背後に何があったのかは分からないが、今でははっきりと黒の魔術団が関連していることを知っているのだ。

ここまでくれば勘違いではない。もはや限りなく真実に近い推測だろう。

('A`)(けど、なんでここにいるやつらは俺を狙ってこない?)

ここにドクオをとどめておくことに意味があるのか、それともここにドクオがいることに気付いていないのか。そのどちらかである可能性が高いが、前者ならば本命の意図が不明だ。だが、恐らくここにいる意味はない。

ドクオはこの考えをショボンに伝えるためポケットに入れた端末を取り出そうとして━━

━━ドクン

( A ;)「がっ……」

がくりと膝を折った。

頭が割れるように痛い。何かが流れ込んでくる。

ニダーとの戦いで感じたような衝動に似た痛み。ドクオの大切な部分に直接働きかける何か。

不快感が体を這いずり回り、胃液が逆流しそうになる。絶対に合わない部品を強引に合わせようとするような違和感がじわじわと広がって、ドクオの意識は闇へと引きずり込まれていく。

その間際、黒く塗りつぶされた王都が見えた。渡辺と、見たことのない巻き毛の少女も。

( A ;)(なん……だ、これ……)

二人が動き出す瞬間、ドクオは意識を手放した。


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