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('A`)は異世界で戦うようです

181:2014/06/05(木) 23:31:13 ID:V0EQBG/A0
加えてニューソクを治める王、ロマネスクの動きもまるでドクオが来ることを予測していたかのような周到さだ。正直、ロマネスクの目的の全てを知っているわけではないので、ショボンにはロマネスクですら信じることができていない。

(´・ω・`)(騎士団失格だな、僕は)

信じたくはない、信じたくはないがロマネスクと黒の魔術団は繋がっている。確かな確証はないが、ドクオを中心として考えると、そうとしか考えられないのだ。通常ドクオ個人がこちらの世界での生活に慣れていくための支援を国がここまでやるだろうか。その時点から大分怪しい。

カップに口を付けて液体を飲み干す。喉の渇きは癒えないしあまり旨くはないが、これ以上の贅沢は言えない。

ショボンがお代わりを取るために立ち上がった時、静かにドアがノックされた。

(´・ω・`)「入れ」

「失礼します」

若い新兵が新たな書類を持って部屋に入ってきた。

「モララー様から中隊を動かす承認を頂きたいとのことです。こちらがその書類になります」

(´・ω・`)「中隊を? 何かあったのか?」

新兵から手渡された書類を捲りながら、ショボンは眉を潜めた。ここ最近大きな事件が立て続けに起きてはいるものの、取り立てて隊を編成する事案は結界消失以外なかったからだ。

隊を編成する、ということは本格的な戦闘を行うという意思表示でもある。魔物でも、人でも戦略を必要とし時間をかけず、効率的に敵を攻め落とすために然るべき戦力を投入するということはそれだけでことは大きくなる。

「はっ。そちらの書類にも記載されておりますが、黒の魔術団と思われる集団のアジトを発見したとのことです」

(´・ω・`)「ほう。ほぼ間違いない、と言えるだけの材料が揃ったということか」

この短時間でモララーもよくやってくれたものだ、とショボンは部下の有能さに心で称賛を送った。

しかし、この状況で中隊を投入するという選択は些か早計すぎやしないか、とも思う。

現在王都にはまとまった戦力が残っていない。治安維持のための組織はお飾りのようなものだし、学校にいる教師も戦力としては心許ない。何かあった場合、再び成長仕切っていない生徒達を投入しなくてはならないというのは、あまり好ましくない。

となれば、ショボンが取れる選択肢は━━


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