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('A`)は異世界で戦うようです

170:2014/06/05(木) 23:12:59 ID:V0EQBG/A0
ニダーとの戦いから数日後、行きつけのお店や細かなルールなどを覚えてきたドクオはようやくこの世界での生活に慣れ始めていた。

やはり同じ人間たちの住む世界である以上そこまで変わったルールなどはなく、意識せずとも一つの街中ぐらいなら問題はないようだった。

しかし、そんな中でもドクオが驚いたことがいくつかある。まず一つ目に物価だった。始めはお金の価値や物の価値がよく分からなかったが、渡辺やしぃの協力もあって大体の目安などを覚えることができた。そして自分の世界のものと比べてみると、その物価や税金の額はおよそ二倍ほど違うことが判明したのである。何より驚いたのは煙草の値段である。日本円にすると二十本で百円なのだ。つまり一本一円以下。

愛煙家であるドクオにとってこの事実は何よりも嬉しいことであった。むしろこのために異世界に来たのではないかと疑ってしまうほどに。

話がずれたが、ドクオが驚いたことその2は交通手段である。この世界は当然ながら電車や飛行機、車といったものはない。ではこれだけ広い町の移動はどうやっているのか?

その答えは魔法である。

これだけ魔法が広く流通しているのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、こちらではバスやタクシーの代わりに魔法での移動が可能となっている。所定の場所で切符のような魔法紙を購入し、様々な場所に設置された魔方陣に乗ると、それだけで思い描いた場所の近くまで転送されるという優れものである。しかも値段は場所を問わず一律の値段だ。

もちろんこれは王都ヴィップ内のはなしであって、他の街や別の大陸に行くには異なる方法が必要になるらしい。それにともない値段も変わるのだとか。

最後に、これが最も驚いたことなのだが、なんとこの世界では電気が生活に浸透していないのだ。

別に電気という概念がないわけではなく、あくまで生活に使われていないだけの話だ。ドクオのいた世界では何をするにもまず電気が必要だったが、こちらではそれに変わる魔力というエネルギーがあるのである。

魔力は世界中のどこにでもあるもので、枯渇することがない。しぃ曰く魔力の源泉が世界中の至るところにあり、そこからものすごい量の魔力が涌き出ているそうだ(どれぐらいの量なのか単位を用いてしぃは説明してくれたがドクオには理解できなかった)。

こうしてドクオの生活も二人の尽力あってか様になってことで、ドクオはようやく平穏無事に生きていくことが出来ているのだが、現在そのことが逆に不満をもたらしていた。

('A`)「やることがねぇ」


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