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('A`)は異世界で戦うようです

155:2014/06/02(月) 22:20:54 ID:r7CkAjHg0





ニューソク大陸の隣、ヒロユキ大陸の首都ナンジャの酒場にて。二人の男がグラスを交わしていた。

( ^ω^)「……」

( ゚∀゚)「……」

周りの客は談笑し、実に楽しそうに酒を酌み交わしているなか、二人だけは終始むっつりと黙ったままである。

( ^ω^)「陛下は本当にやる気なのかお?」

( ゚∀゚)「だからこそ俺がここにいんだろうが。故郷を離れて頭が馬鹿になったか?」

軽口を叩く男に、もう一方は小さくため息を吐いた。

( ^ω^)「お前はそれでいいのかお、ジョルジュ」

( ゚∀゚)「いいわけがねえだろ。だがやらなきゃならねえ。騎士団長なんて肩書きもらっちまってるからな」

ジョルジュはそう言って軽く肩をすくめてみせた。

( ゚∀゚)「お前はどうする? ブーン。戻ってくる気なら俺が口をきいてやるぞ」

( ^ω^)「僕はすでに世捨て人だお。自由気ままに生きていく方が性に合ってる」


( ゚∀゚)「そうかよ。つってもしばらくはここにいんだろ?」

( ^ω^)「その予定だお」

( ゚∀゚)「なら俺からの依頼だ。金もきっちり出す。だから手伝え」

( ^ω^)「相変わらず強引な男だお。ま、金さえくれるってんならその依頼受けてやるお」

( ゚∀゚)「助かるぜ。俺はナンジャとの合同演習で動けないからよ」

( ^ω^)「陛下も手段を選ばないようになったおね」

( ゚∀゚)「仕方ねぇだろうよ。お前だって当事者なんだ、忘れたとは言わせねえよ」

( ^ω^)「分かってるお」

( ゚∀゚)「ま、そういうわけだから俺はそろそろ戻るぜ。また連絡する」

ジョルジュが去ったあと、ブーンは一人浴びるように酒を飲む。しかし、いつまで経っても酔いが回ることはなかった。


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