したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

('A`)は異世界で戦うようです

128:2014/06/02(月) 21:27:48 ID:2qchLoc20



王都ヴィップ、シベリア地区にある豪邸の一室で、ニダーは一人悪態をついていた。先日の傷はほぼ完治しているものの、彼の心の隙間は以前埋まらぬままだった。

<ヽ`∀´>「くそくそくそ!! あの忌み子め、
よくもやってくれたニダ!! ウリは貴族ニダ!! あんなクズよりも価値があるニダ!!」

地団駄を踏みながらあの日の出来事を思い出す。邪魔さえ入らなければ忌み子を始末できたはずなのだ。結局忌み子は忌み子、周囲に破滅をもたらす存在でしかない。

何より彼が許せないのは忌み子に味方したあの男の存在だ。同じ忌み子のくせに、人を守ろうとしていた。

<ヽ`∀´>「殺してやるニダ。骨も残さず存在を消してやるニダ」

しかし、魔法使いである以上私闘は禁じられているし、一般人への魔法は永久的に資格を剥奪されてしまう。貴族であるニダーにとって魔法使いとは重要なオプションなのである。

<ヽ`∀´>「しかし、だからといってこのままではウリの腹の虫が収まらんニダ。父上に言って揉み消してもらうしか……」

『それならばいい方法があるけれど』

不意に声が聞こえた。周囲を見渡すが姿がない。魔法の一種だろうか。

ニダーは声をあげず、臨戦態勢に入る。この屋敷は厳重に守りを引いているはずなのに、侵入者がいるということは相当な手練れだろう。下手をすれば簡単に負けてしまう可能性もある。

『あら怖い顔。大丈夫、私はあなたの味方よ』


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板