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( ゚д゚ )ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
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( ゚д゚ ) テストスレにあったのをリサイクルだ
( ゚д゚ ) ここはブーン系小説&イラスト練習総合案内所だぞ
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
ttp://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
ttp://boonkei.web.fc2.com/top.html
ttp://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★51
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/
前スレ
lw´‐ _‐ノvブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/13029/1396653352/l30
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
ttp://jbbs.shitaraba.net/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
http://jbbs.shitaraba.net/internet/16305/
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>>823
こっちも貰っとくわ、ありがとう
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>>786 馬鹿話書いてるものです。
そういって貰えると有り難いな。
被りを恐れずに書いてくよ。
>>789 書いた後にそう言えば角瓶被ってた――!orz って反省してました。
そんなことよりのんべえがもうすぐ終わってしまうのがつらい。
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酒合作やっちゃいなよ
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合作かー
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胸焼けしそうだわ
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チャンポンだー
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いろいろやってブーン系が盛り上がるのが理想
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やっぱVIPでも投下した方が盛り上がるのん?
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やべーなー
梅雨の雨で外に出れない時期を狙ってさー
ブーン系書こうと思ってたらなー
もはや夏だよなー
暑くてこれはもう書く気にならんなー
しかたないよなー
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>>832
そらそうですよ
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>>826
反省する必要なんてないですよ!
読者的にもありがたいことに気にならないみたいだし!
そんでもって自分が書くのは短編か大体1クールなのです
残念ながら不器用な自分には合作なんて器用なことは出来ないと思うのです
因みに現在次作の構想を練っている段階です
今度の目標は一話15レス以上で
あくまでも軽く読みやすい作品を目指してます
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やる気のある作者がいて頼もしい
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俺もやる気ある読者を目指すぜ
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携帯から作品を投下する強者いる?
やっぱりメモ帳をいっぱいにしてるんですかね
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そういや俺スマホでしか書いたことないや
パソコンはタイピングが遅くてダメだ
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ガラケー時代は書きためも即興も全部携帯からやってたな
スマホだと勝手が違うから出来ん
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>>838
スマホなら
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同じくスマホ
最初は使いにくかったが慣れれば何とかなった
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>>838
初めて投下したのが確か2007年、そして現在に至るまで全てガラケーで行ってきた俺がここに
俺はメモ帳じゃなくメールの下書きに保存してる
長年携帯でやってると最早携帯が一番楽に感じてくる
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>>843
おまおれ
でもスマホに変えてからやりづらくなった
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俺も書き溜めも投下もスマフォ派
でも最近パソコンのがやりやすくなってきた
Androidになってから持ちにくくなったからかな
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初めてからひたすらガラケー
書きため→小説系携帯サイトを利用
投下→一度メモ帳にコピペして、それをコピペ投下
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おれくらいになると手書きだからね
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スマホはフリック入力に慣れた方が良い
だいぶ書き貯めしやすくなると思う
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スマホは書くこと自体よりもコピペのやりにくさ嫌でやる気になんないんだよな
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あいぽんならArrow Noteオヌヌメ
有料だけどTextExpander使えばAAも楽
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ちょっと前まではブーン系小説スレbotがVIP投下をツイッタラーに教えてくれたけ
ど今は動いてないからVIP投下は難しいのかな?
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自分で総合で知らせればいいじゃないか
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偽2ch騒動関連でクロールでのスレ取得ができなくなってる
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スマホ、AndroidだけどEvernote使ってる
気が向いた時にパソコンでも続きサッと書けるし便利
自分のだとスマホでは直接コピペできないんだけど、一回メールにして自分に送ればいける
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colornoteとaNdclip使ってるなー、aNdclipはガラケーみたいなコピペが出来るから気に入ってる。
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ちょっと気になったんだが、これってナギの絵じゃないか?
許可なく使われているのか…
http://imepic.jp/20140602/816340
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>>856
確かにそうだな
この場合何処に連絡すればいいんだ
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本人が許可してたりして
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本人に確認して配布元へ確認かね
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配布元に連絡手段わかんないな...ググっても見つからないし
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本人に確認って言っても、あの人まだ生きてるのか?
ブログにコメント残しても気づかれなさそう
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本人に確認とれないとどうしようもないからなぁこういうのは
怪しいが特に何もできないな
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とりあえずコメントは残してきたけど本人が確認するかはわっかんね
個人的に繋がりある人がいるならそっちから伝えてもらった方がいいかもね
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>>856
これがなんなのかしらんけど、アイコン(?)にしてるくらいだったら別にいいんじゃねえかなあ?
ブーン系からひっそりと離れていった人にこんなマイナスな形で揉め事に関わらせるってのは気が引ける
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気が引けるってのは分からんでもないが、いいか悪いかは描いた人が決めることじゃないかなあ
シリアスっぽいお題ください
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>>865
○○中毒
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>>865
15年前の悪夢
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>>865
けぶる紫煙
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>>865
余命1時間
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>>866-869
把握。ありがとう
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>>865
いいか悪いかを絵師に聞きに行くことが正しいかどうか決めるのは聞きに行く人が考えることだと思う
ナギにとってこの話が利益になるのか単なる手間でしかないのか考えてみてもいい
絵なんて描かない一般人はこういう考えをしてますよと言う意見だな
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>>856
>App内での課金あり
これで本人に許可取ってなかったら裁判起こしても勝てるレベルだと思うんだが……
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>>872
あ、金儲けに使われてんのか・・・
これは本人に伝えとかないと流石にマズイと俺にもわかるわ
なんか妙な意見言っちゃってすまん
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裁判起こせばね
実際は著作権は親告罪だから本人が与り知らぬところで使われてたらどうしようもない
ゲーセンのプライズにイラストSNSの画像が無断使用されてるようなもん
何らかの形で著作権持ってる本人が認知して行動起こさないと
運営に通報したところでわずかでも「許可取ってる可能性が存在している」以上はどうしようもない
悔しいが俺達に出来る事は何もない
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VIPに立ってた
('A`)ようです
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1401741766/
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>>875
すまん規制で書き込めん!
頑張れ!
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せっかくスマフォでつかえるアプリを紹介していただいたし今後のテンプレにいれるのはいかがか
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wikiでいいだろ
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>>856
それにしても可愛いなあ、ブーンが
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>>879
ワロタ
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シンプルなお題ください
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>>881
スマートフォン
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>>881
片思い
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>>881
腹痛
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>>882
雨傘
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↑は>>881の間違いだ、すまん
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>>882
賭け
ぼくにもお題ください!
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>>887
山脈
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>>887
空梅雨
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>>888-889
ありがとうございます
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こっそり聞くけれどロミスの生まれってどういう系列だったの?
なんかいつの間にか居たんだけど
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85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/08/29(木) 21:27:26.68 ID:aBSf0Lik0
>>83
創作総合でリロード忘れて書き込んだ奴が「おっとリロミス」って言ったのが始まりでその後なし崩し的にAAまで出来た
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2013/08/29(木) 21:28:17.47 ID:PE9zOHeG0
>>83
創作総合で誰かがリロミスして「おっとリロミス」
それをみた誰かが「おっとりロミス……何物なんだ……」
それだけ
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/08/29(木) 21:29:23.03 ID:70j9pk0o0
>>83
リロードミスったやつが「おっとリロミス」って書いたのをおっとりロミスに間違えた
そこからロミスのAA作る流れになって総合短編でロミス使った作品が投下される
その作品で女を食いまくる変態紳士だったから以後そういうキャラ付けに
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おっとリロミス
↓
おっとりロミス……一体何者なんだ……
ていう書き込みが元ネタ。
後からAAが出来て、その後にロミス主人公の短編が来たんだけどそれがヤリチンキャラで今の形に落ち着いたと記憶している。
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これの900くらいから
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1367766113/
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中々しょうもない誕生でワロタ ありがとう
AmmoReに出てて誰だこいつって思ったんだ
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ロミスのテンプレ入り論争は結構激しかった記憶ある
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ロミス使われるだけでブチ切れしてた奴らは今どこで何をしてるんだろうか
ロミス入れようまではまあよかったが入れたい派がなんでもかんでもポイポイ入れようとしてたのはなんだかなと思った
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ロミスは一部に気に入られたは良かったものの作品外でも乱用されちゃったからね……正直何かとロミス出す流れは面白くもなくしつこかったし
生まれがしょうもなくて中々面白いのに
そこらへんで損したAAだと思うわ
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変に持ち上げなけりゃよかったのにね
一時期総合ピリピリしてたし
そういやまさしってブーン系で出てきたことある?
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>>856
某所にて連絡がつきました、無断のようです
「相手側には勝手に使っちゃだめだよーと言っておけばいいんですかね。」とのこと(原文ママ)
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>>900
商用に使ってるから注意してもらわねば
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まだVIP投下ってるみたいなんだけど転載禁止は解除されたのかい?
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解除されてないよ
しかしそのまま書き込みが転載OKのひろゆきの2ちゃんに反映されるから意味なくなった
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いんや
でもアフィじゃなけりゃいいよたぶん
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>>899
まとめ廻りしてたときに
新キャラまさし!みたいなのがあったような
うろ覚えだけど
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>>899
アルファのハンニバルとか
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>>882-885
ありがとうございます!
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>>905
http://stupidrabbits.web.fc2.com/pieces2/masasi2/list.html
これか
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>>724
亀だけど
('A`) 濡れた拾い物のようです
とかは?
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解除されてないけど、wikiとかノンアフィなど一部は黙認
まぁ余程なにかしでかさない限り大丈夫でしょ
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>>908
それだ!
ビミョーに間違えてたw
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バトルもの書きたいがうまく出来ない
コツおしえて
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アクションシーンがある映画の小説版とかが参考にするならおすすめ
ラノベはなんていうかラノベ特有の変なクセみたいなのがつくから俺は勧めない
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漫画家の本宮ひろしが「喧嘩の描写は運動神経で描く」と言っていたそうだ
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最悪AA使えばいい
文章で表したいなら、綿密な描写をしないように気をつけるくらい
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大体でやればいいのよ
細かくしすぎるとこの描写いるか?ってなる部分が目立ってくるから
一言に重みを持たせるとかどう?
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バトルで長々と間を持たせるよりも別の場面で引っ張る方がいい
と、時代小説を読んでいて思った
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投下する
27レス前後
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('、`*川「あんたちょっと服脱ぎなさいよ」
ああ、まただ。
この女は私の恋人ではない。
こんな下着姿で出歩くような、だらしなく淫乱な女など恋人にしようとも思わない。
だのに、こいつは時折、いやいつもだ、いつもいつも私の体を狙っている。
要はセックス中毒のクソビッチである。
常に男に飢え、そこに私のような魅力的な男がいるものだから興奮して堪らないのだろう。
気持ちの悪い。
('、`*川「あんたの独り言の方が気持ち悪いわ。言っとくけど、私、あんたとは絶対に寝ないからね。
これっぽっちも好みじゃないもの」
(´・_ゝ・`)「フラれた途端にそうやって強がる。惨めだな君は」
('、`*川「いや本当に……ていうか私、下着で出歩いたことないわよ」
(´・_ゝ・`)「一秒でバレる嘘は嘘と呼ばない。酸素の無駄と言う。
それじゃあ何か、君の今の姿は下着姿ではないと言うのか。ええ?」
('、`*川「言うわよ。普通に服着てるじゃない」
(´・_ゝ・`)「もしや君と僕との間で『下着』と『衣服』の概念が違うのか?
肩も鎖骨も腹も太股も放り出してる姿のどこが下着姿と違うんだ?」
('、`*川「そういうファッションだっての……。
引きこもってないで街に出なさい、こんな格好の女なんか腐るほどいるわよ」
(´・_ゝ・`)「僕は引きこもってなどいない。人を社会不適合者のように言うのはやめてくれないか」
そもそも私は、現段階で外に出る必要がないから家の中にいるわけであって
用があれば普通に外出する。たとえば食糧の買い出しとか、仕事の打ち合わせとか。
仕事。そう、私は仕事をしている。だから社会不適合者とは違う。
小説家だ。世間の皆様方を喜ばせ悲しませ彼らの感情を翻弄し時として人生にまで影響を与える、
そういう偉大なる職に就いている。
学生時代に暇潰しで送った小説が大賞に輝き、そのままデビューしてしまった。
ほんの暇潰しだったのに。才能というのは恐ろしい。
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('、`*川「あんたは自分のお粗末な妄想を恥ずかしげもなく文章にしたためて、
物好きな読者様にお金を払っていただいてその印税で生活してる身でしょう。
第一、デビューの切っ掛けになった賞だって弱小出版社の小規模なものだったし」
(´・_ゝ・`)「うるさいぞ伊藤」
こんなどこの淫売から生まれたか分からぬ、何ならどこぞのモーテルの一室の隅の
ゴミ箱に捨てられたコンドームの中から自然発生したような女でも、生みの親は最低限の義務は知っていたらしく、
その身に相応しいペニサスという名を授けられている。ペニサス。格好も卑猥なら名も卑猥。
あんまりにも哀れなので、そして私は彼女と違って羞恥心を持っているので、苗字の伊藤の方で呼んでやっている。
それに比べて私の名の優雅さと来たらどうだ。盛岡デミタス。奥ゆかしい。
('、`*川「ペニサスとデミタスって響き似てるわよね」
(´・_ゝ・`)「どこがだ。母音と末尾のスが同じなだけじゃないか。不名誉だ。やめてくれ」
('、`*川「はいはいぼいんぼいん」
伊藤が無駄に発育のいい乳を揺らす。
彼女が生まれてこの方25年、摂取してきた栄養は乳や尻にばかり行って脳には渡らなかったのだろう。
気の毒な生き物だ。人とマトモに会話する知能すら身に付かなかったとは。
('、`*川「ねえ、本題に戻るわよ。服脱ぎなさい」
(´・_ゝ・`)「かあっ、君の頭の中はそれしかないんだな。
僕は君の薄汚れた穴に興味はない。他所を当たってくれ。いや、それでは犠牲になる誰かが可哀想だ。
僕の私物を一つくれてやるからそれを頼りに自分で慰めていろ」
('、`*川「ほんと気持ち悪いし失礼ね、あんた」
(´・_ゝ・`)「いきなり人の家に着て脱衣を強要する君の方がよっぽど失礼で変態的だ」
('、`*川「別に私だって見たかないわよ。
確認したいことがあるの。上だけ脱いでくれればいいから」
訝しみつつ、早々にお取り引き願いたかったので、私は渋々カッターシャツを脱いだ。
その下に着ていたTシャツも取っ払うと、伊藤は前後から私の上半身を舐め回すように見つめ、ぽつりと呟く。
('、`*川「この傷痕は」
(´・_ゝ・`)「何だ、君には関係ないだろう。君は人様の身体的特徴に遠慮会釈もなく触れるんだな。
それがタブーである可能性も考えずに」
('、`*川「答えたくないなら答えたくないって言いなさいよ面倒臭いわね」
(´・_ゝ・`)「答えたくないわけじゃない。
僕以外の人間にもそうやって振る舞っているのではないかと不安になっただけだ。
それはいつ付いたか分からない。恐らく15年以上前ではあろうけど」
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私の背には少々目立つ傷痕がある。
何かで刺された痕ではないか、と私は思う。
思う、と曖昧な表現をしているのは、別に私の記憶力が悪いからではない。
私には15年より前の記憶が無い。
いや、幼い頃の記憶がぼんやりとあるにはあるのだけれど、人と比べるとあまりに薄すぎる。
どんな町で暮らしていたか、学校、友人、その他諸々が思い出せない。
明確な記憶を持つようになったのは15年前、病院のベッドで目覚めた12歳の頃からだ。
傷痕が関係しているとは思うのだが、覚えていないのでどうしようもない。
親も教えてくれないし、退院してすぐ別の土地に越してしまったから。
('、`*川「ふうん……」
(´・_ゝ・`)「もういいかな。帰ってくれ」
('、`*川「何よ、普段は部屋でごろごろしても放っとくくせに」
(´・_ゝ・`)「客が来る。君みたいな売女が知り合いだと思われたくない」
('、`*川「あ、女? どんな人? あんたみたいな偏屈を相手にするくらいだから変わった人なんでしょ」
(´・_ゝ・`)「君は人のプライベートに首を突っ込みすぎだ。突っ込むのはギロチン台だけにしておけ」
──ひび割れ、間の抜けた、インターホンの音が響いた。
次いで、「デミタス先生ー」と可憐な声がする。
来た。
(;´・_ゝ・`)「ああ来てしまった、おい伊藤、君は押し入れにでも隠れろ」
('、`*川「浮気相手かっつうの。いいじゃない、ちょっと挨拶して普通に玄関から帰るわよ私」
(;´・_ゝ・`)「それが嫌だと言うんだ僕は!」
('、`;川「わ、ちょっ、痛い痛いっ、引っ張らないでよ!」
「デミタス先生?」
がちゃり。ドアノブが捻られる。
そこで私は気付いた。鍵をかけ忘れている。伊藤のせいだ。上げるなり服を脱げと言い出すから呆気にとられていた。
──私は天才小説家である。
天才であるが故、自分の生活レベルを下げて世間の感覚に馴染まねば、大衆向けの作品は作れない。
そのため私は古臭く狭苦しいアパートのワンルームで暮らしている。
玄関のドアを開ければすぐに部屋が見通せてしまう造りだ。
そのドアが、今、開けられてしまった。
-
ζ(゚ー゚*ζ「あっ」
客人の美女は、室内を見るなり声をあげた。
彼女が困ったように目を伏せる。それもそうだ。
何せ、上半身裸の私が、下着姿に等しい伊藤の腕を掴み上げている場面に遭遇してしまったのだから。
あらぬ誤解もしよう。大変に不名誉なことだが。
(;´・_ゝ・`)「で、デレさん! 違います、これは!」
ζ(゚、゚;ζ「ごっ、ごめんなさい、お邪魔してしまって……!」
私の担当編集者であるところの照山デレ女史が、愛らしい頭を深々と下げる。
彼女を何とか引き留め、私は伊藤の頭を引っ叩いた。
(´・_ゝ・`)奴からはカフェインが滲み出ているようです
爪'ー`)y‐「やあやあ、読みましたよ、読みましたよ先生の新作。良かった。
私は先生の書かれる話が好きでね。全て読んでる。会えて光栄だ」
(´・_ゝ・`)「それはどうも」
光栄だと言う割に、許可もとらずに煙草を吹かす態度はどうなのだ。
私が顔を顰めているのに気付いたか、男は携帯灰皿を取り出しながら苦笑した。
爪'ー`)y‐「申し訳ない。ニコチン中毒なもんで」
灰皿に灰を落とし、男は再び煙草をくわえる。火を消すわけではなかったらしい。
私は辟易し、彼を連れてきたデレ女史を見遣った。
ζ(゚ー゚*ζ「伊藤さん、いらっしゃってたんですね。ごめんなさい、もしかして先約でした?」
('、`*川「いえ、私は野暮用で。帰るところでしたので、お気になさらず」
デレ女史は伊藤と和やかに話している。
待て。なぜ伊藤なんぞが彼女と既知のごとき会話を交わしているのだ。
女史はたしかに伊藤と同年齢だが、淑やかで美しくて、
どんなに〆切が近くてもひたすら優しくしてくれる天使のような女性だ。
片や伊藤などそこら辺の小さな事務所で電話番をしている露出狂の地味顔。女史と交わる要素がない。
ζ(゚ー゚*ζ「あら、このお部屋に来るとき、よくアパートの前なんかで伊藤さんとお会いしますよ」
('、`*川「挨拶とかしてたら、だんだん世間話するくらいの仲になって」
(´・_ゝ・`)「ああ、僕が何も考えずにこんなアパートに住んでしまったばかりにデレさんの交遊関係が汚れた」
-
爪'ー`)y‐「そちらの方と盛岡先生は、どういったご関係で?」
(´・_ゝ・`)「ただの隣人です」
さらにくっつけるなら、大学の先輩後輩──といったところか。
同じゼミのメンバーだった。思えば奴はあの頃から露出狂のケがあった。今よりは大人しかったとはいえ。
まあ然程交流しなかったのでどうでも良かったのだが。
問題は昨年、私がこのアパートに移ったことから始まった。
隣室の住人がこいつだったのだ。
これも何かの縁ということで、以来、こいつは私にまとわりつくようになった。
私がいかに魅力溢れる紳士だからといって、女性に好かれるのが仕方ないからといって、
礼儀に欠けた痴れ者にうろちょろされては目障りもいいところだろう。
お互いとうに大学を卒業した身とはいえ、こちとら2学年上の先輩。年上、目上である。
なのにこいつときたら。ため口は当たり前、人のことを「あんた」などと呼び部屋に入り浸る。
己を私と同格に錯覚させ、既成事実を作る機会を窺っているに違いない。
('、`*川「言っとくけど、あんたの方がしょっちゅう『飯作ってくれ』『部屋の掃除してくれ』って呼び出してんだからね」
ζ(゚、゚*ζ「いけませんよデミタス先生、恋人でもない未婚の女性を何度もお部屋に連れ込んでは」
おのれ伊藤。嘘八百並べて印象操作を行いおって。
私はただ安売りで買い込んだ食材が余ったり仕事が忙しくて家事にかまける暇がなかったりするから、
常日頃より暇を持て余している貴様に有意義な時間の過ごし方を提供しているだけではないか。
私が反論すると、伊藤は鼻白み、右手で蝿を追っ払うような仕草をした。
何だそれは。私を虫扱いしているのか。
(#´・_ゝ・`)「聞いているのか伊藤」
('、`*川「聞いてる聞いてる。じゃあね、私帰るから」
(#´・_ゝ・`)「待て。むりやり部屋に上がり込み僕の服を脱がせてデレさんに誤解を与えるだけ与えて
何の詫びもなしに帰るというのか。
せめて僕と客人に茶でも出していけ」
伊藤の反応は鈍い。
顔を傾け、無駄に真っ直ぐでさらさらな黒髪を揺らし、何か考え込む。
どうにも先程から伊藤の様子がおかしい。
どこがどう、とは具体的には言えないのだが、いつもより元気がないように見える。
数分前までは憎らしいほど平常だったのに、デレ女史と喫煙男が来た辺りから何かが変だ。
まさか女史に嫉妬している? 実に有り得る。嫉妬しようが伊藤に勝ち目などないのに。
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('、`*川「……なに淹れたらいいの」
(´・_ゝ・`)「コーヒー」
ζ(゚、゚*ζ「デミタス先生、いつもコーヒーばかり。カフェイン中毒になってしまいますよ」
(´・_ゝ・`)「僕は既にカフェイン中毒です」
('、`*川「たしかに、依存性という意味でなら中毒よね、こいつ」
「こいつ」と来たか。本当に礼儀知らず恥知らず。
女史と男もコーヒーをということになり、伊藤はもそもそと準備を始めた。
爪'ー`)y‐「──いやあ、仲が良さそうで」
(´・_ゝ・`)「まさか」
ζ(゚ー゚*ζ「いえいえ、相性は宜しいですよ。実際」
この2人はジョークのセンスが無いと見える。
私はテーブルを挟んだ向かいに座る2人から視線を外した。
紫煙が目に染みる。
すぐ背後の窓を開け、姿勢を正した。
夕焼けの色が濃い。
(´・_ゝ・`)「それで、こちらの方は何の御用で」
ζ(゚、゚*ζ「あ──そうでした、本題はそれでしたね」
デレ女史も居住まいを直し、咳払いをした。
男は未だ自己紹介もしていない。
女史と共に部屋へ上がり込み、いきなり煙草を吸い始めてそれっきり。
私の敬愛する女史が連れてきたのでなければ、今すぐにでも叩き出しているところだ。
爪'ー`)y‐「狐塚フォックスと申します」
男は──狐塚フォックスはようやく名乗り、一礼した。
年の頃は30前後といった辺りか。私より2つか3つ上。
伊藤に似た地味顔だが、伊藤と違って品があるので整って見える。
(´・_ゝ・`)「はあ。狐塚さん」
ζ(゚ー゚*ζ「フォックスさんの御宅は、我が社の社長の親類筋で。
その縁で、ぜひデミタス先生にお会いしたいと仰いまして」
あの狐塚グループの御曹司でいらっしゃいますよ──と女史は付け足した。
狐塚グループといえば、政治や経済にあまり興味のない私ですら知っている名だ。
思わず驚き、目を丸くする私に女史が「ね、びっくりするでしょう」とあどけなく言う。
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