したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

352名も無きAAのようです:2014/08/08(金) 21:34:50 ID:JUgNWWnY0

 ギコの視線は川の中へ向けられている。
 増水気味のやや濁った水の中。明らかに周囲とは違う点が二つ。
 目立たぬよう、近場を仲間に見張らせていたがまさかそこから来るとは。
 ギコは息を吐く。厄介なところを見られてしまった。

(,,゚Д゚) 「出てきたらどうだ。息もそうもつまい」

('A`) 「……?」

 ギコの言葉に、少々遅れて水面が応えた。
 ブクブクと泡が立ち、水が爆ぜる。
 水の中から現れたのは二人の男だった。
 どちらも黒いスーツを着て、顔にゴーグルとシュノーケルを被っている。

 杭持ちだ。それも、中々厄介な。

( ‐=ll=-) 「……流石は『親猫』と言う訳か」

〈 十〉 「しかしまあ、偶然見つけた『蠍』をつけて巣穴を探ろうと思えば、面白い状況に出会えたものだ」

 ギコは舌を打つ。
 ドクオと関係性があることがばれてしまった。
 他の低脅威度の者たちならともかく、AAのドクオとだ。
 
 下手な言い訳は立つまい。
 ドクオがただただ危険な吸血鬼でないことは確かなのだが、杭持ちはそう思ってはいない。
 彼らからすれば親人間派のギコはドクオと敵対して当然であるし、こうして同盟を結ぶような行為は裏切りに等しい。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板