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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

156名も無きAAのようです:2014/03/05(水) 22:39:50 ID:Rci4aPFU0

 文句を言う気も失せ、ドクオはベッドへ。
 羽毛の布団が掛けられている。体温を維持する必要のない吸血鬼には無用のものだ。
 ここも、少女と共に寝るための床ということか。
 いくらかの嫌悪感を飲み、布団の中へ。
 ゴミ袋を枕に、ゴキブリの足音を子守唄に眠ったことに比べれば、いくらかマシだ。

 目を閉じる。
 小まめに手入れしているのだろうか。
 布団からは特別他者の臭いがしない。
 いい具合に眠気が襲ってきた。
 思えば吸血鬼になってからしばらく、布団で落ち着いて眠ったことは無かったように思う。

 もう少しで眠りに落ちる寸前、意識が少し覚醒する。
 デレが入ってこないことに気づいたのだ。ベッドが一つしかないことにかこつけ、来るものだと思ってたが。
 少し顔を上げて、周囲を見た。
 視野の中に姿は無い。暗いとはいえ、夜目の利くドクオが見逃すということは無いはずだ。

ζ(゚ー゚*ζ 「どうしたのおじ様」

('A`) 「……何をしている」

ζ(゚ー゚*ζ 「出来るだけ傍で、寝ようと思って」

 声は、下から聞こえた。
 ベッドの傍ら、冷たい石の床にデレは横たわっていた。
 下着のみの薄着のままで、体は少し震えている。


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