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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

101名も無きAAのようです:2014/03/01(土) 00:15:07 ID:jHk0pOPc0

 銃声。
 その瞬間に雲が抜け、天井付近の窓から月明かりが降りそそいだ。
 なるほど、これに気づいたから焦って接近してきたのか、とぼんやり思う。
 俺はもう銃を撃つ気が無い。
 今から撃っても、それこそ無駄玉なのだから。

「ぐぶっ」

 足音の主、吸血鬼の男は胸から血を吹き出した。
 飛び掛かろうとしていたところに、音でその位置を特定したクールに鉛玉を撃ちこまれたのだ。
 距離と反響のある中ですら把握できていた彼女だ。
 接近してくる、近距離の相手に撃つなど容易いことだろう。
 俺は真似しろと言われてもできないので、男がクールを狙ってくれて助かった。

 男が勢いのまま前へ倒れ込んだ。
 クールは冷静にその脇をすり抜け、銃口をその背中へ向ける。

 一発目は心臓に当たったようだが、これだけでは不十分。
 心臓を破壊しても、精々出血多量に因る仮死状態に陥るだけ。
 殺すには心臓を破壊され血の流れが滞った頭部の破壊が必要だ。


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