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( ^ω^)ヴィップワースのようです

5名も無きAAのようです:2013/10/20(日) 23:56:39 ID:mGY.ofts0

窓の外、嵐に轟く雷鳴。

部屋の片隅で、私は膝を抱えながら震えていた。
突然の稲光が恐ろしい悪魔の影を照らした気がして、怖くなった私は走りだす。

暗い寝室を抜け出した先、温かい暖炉の前でくつろぐ両親のもとへ駆け寄る。


『……眠れないの?』


そう言って震えるこの身を抱き寄せると、背中を撫でてくれた。
それだけで、心の中に抱いていた不安がすぅ、と消えていく。


『大丈夫』


やがて温もりの中で、安心しきった私の意識はまどろみの中に溶け込む。
私へと向けられた両親の表情を強く思い出そうとした。
霞がかかったように、記憶の中の光景ははっきりと思い浮かべる事はできない。

だけど、そこには何よりも優しい笑顔があったのを覚えている。





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