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( ^ω^)ヴィップワースのようです

121名も無きAAのようです:2013/11/01(金) 23:32:38 ID:QBm8LrjU0

どうして、こうなってしまった。
一人つぶやく彼の声はあまりにもか細く、静かな雨の音にすら、たやすくかき消される。
間違えてしまったからなのだと気付いた時には、大切なものを全て失ってしまっていた。

自分たちは食う所と寝る所さえあれば、あとは剣を振るってたまに酒盛りをしていればよかった。
誰かのために剣を振るうなどと―――それが、いけなかった。

こうなってしまったのは、自分たちの罪なのか。
主に面会した時なんと言葉をひねり出そうか、考えもまとまらないまま雨に降られ歩き続ける。
ランクリフの屋敷に辿り着いた時には、もう、身体を染めた紅も雨でいくぶん洗い落とされていた。

門の前で茫然自失のデミタスを出迎えたのは、数人の従者たちだ。
暗がりの中でランタンを掲げた一人がデミタスの姿を認めると、驚いたように声を発する。

「な、あ、あんた何故……生きて!?」


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